皆さま、本日12月3日はみかんの日なのですって。
本来は11月3日→いいみっか(ん)→良いみかん、ということで11月3日がみかんの日です。
けれどもなぜか12月3日もみかんの日となっております。
そして毎月第一日曜日もみかんの日・・・多いな、みかんの日。
これは全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省により制定されています。
ですが本日の主役はみかんのお友達、ゆず!(同じ柑橘類ってことで・・・)
ゆずを使って簡単に作れる万能調味料をご紹介します。
本日はみかんの日だけれどゆずのお話
私、昨日はゆず仕事に励んでおりました。
おかげで今日は朝起きたら腰と肩と手首が筋肉痛。
まずはゆず仕事の前にさらりとゆずについてのお話を。
ゆずの効能
ゆずは日本で昔から愛されている冬場に欠かせない柑橘類の一種です。
食べて良し、嗅いで良し、塗って良し、ですものね。
ゆずの果実を使った美味しいもの、ゆずのお風呂、ゆずの化粧品。
果皮も果肉も果汁も種も利用できるので本当にゆずには捨てるところがありません。
ゆずに含まれている主な栄養素はビタミンC、ビタミンP(ヘスペリジン)、クエン酸、ペクチンなどです。
これらには美肌効果や免疫力のアップ、血流改善、疲労回復などがあります。
またゆずの香りに含まれているリモネンやシトラールにはリラックス効果の他に保湿効果、血行促進、疲労回復、鎮痛作用などがあります。
こうして書いているだけでちょびっと健康になったんじゃあるまいか?というぐらい様々なありがたい効能が含まれている果実なのですね、ゆずって。
これだけ優れている果実、私も育ててみたい!(←単純)ということで数年前にゆずの木を1本植えました。
昨年は笑いが止まらないぜってぐらい実が生ったのですが今年は・・・ゼロ!ゼェロ~♪
しかし昨年の豊作ゆずで作ったゆず塩の美味しさが忘れられず、家族からもリクエストをもらい、今年はネットで無農薬のゆずを購入してゆず仕事と相成りました。
もしもこれからゆずを購入するのであれば以下を参考に。
・家庭用とか訳アリ品で十分←どうせ切り刻むので
・新鮮なゆずは外皮が硬くてハリがあり表面がデコボコしている
ゆずの旬の時期を迎えたらこまめにゆずの販売状況をチェックして購入して下さいね。
ゆず塩作り
ここからがようやく本題のゆず仕事です。
ゆずの果実からゆず塩とゆずの種醤油を作りました。
3㎏のゆず(120g前後のゆず25個使用)との闘いの記録それではスタート。
ゆず塩 ①ゆずをよく洗う
ぬるま湯で洗うもよし、重曹や食物用洗剤で洗うもよし。
洗っている最中からいい香りがして癒されます。
洗い終わったら水分をしっかりと拭き取ります。
しかし25個のゆずって結構な迫力。
これを全部切り刻むかと思うとはやくもウンザリ・・・?
ゆず塩 ②ひたすらゆずを分解・切り刻む
ここからはゆずを果皮・果実・種・へたに分解します。
果皮はまず千切りにしてからみじん切りにします。
お気に入りの音楽でも聴きながら作業しましょう。
黙々と、黙々と、黙々と・・・。
なんだか終わる気がしない。
そして早くも腰やら手首やらが痛い気がする。
しかしここで止めるわけにはいきません。
一度始めちゃったらもう戻れない道なのです。
ちなみに私はみじん切りにしていますが切り方はお好みでいいです。
ザックリと4つ切りくらいで作る方やフードプロセッサーで初めからペースト状にして作る方など様々いらっしゃいますよ。
なお私は種醤油を作るために種を取り分けていますが種ごとゆず塩を作るほうが一般的です。
そうしてひたすら修行のように同じ作業を繰り返すこと2時間余り。
ようやく分解・切り刻み作業が終了いたしました。
ここまでくればゴールは近いです。
あと一息・・・。
ゆず塩 ③塩とゆずを混ぜる
ゆず塩って名前なのですから当然塩が必要です。
ゆず塩や梅干しなどの保存食というか漬物を作る場合に適しているのは粗塩。
塩分濃度は保存性を考えると(とはいえ冷蔵庫で保存するのがベスト)ゆずの重量に対して10%~20%です。
塩分濃度はお好みなのですが私は10%で作りました。
今回はゆずの1個当たりの重さが125gほど、そこからヘタと種を除いて大体120g。
120gのゆずを25個使ったので120×25=3000g。
3000gの10%だから300gの粗塩を使いました。
粗塩とみじん切りにした果皮と果肉をよく混ぜ合わせたら煮沸消毒した瓶に詰めてついに完成!!であります。
パチパチパチパチ、(珍しく)がんばったわぁ、私。
しかしですね、食べられるのはまだもう少し先。
10日ほどしてゆずに塩がなじんで少しとろみがついてからが食べ頃です。
ゆずに塩がなじむと皮の白い部分が透明になってくるのでそれを目安にして下さい。
熟成するほどに果皮や果肉がつやつやしてきて味もまろやかになりますよ。
完成したゆず塩は鍋やうどんの薬味にしたり、浅漬けに加えたり、ドレッシングにしたり、肉や魚の下味にしたり、とにかく万能選手です。
お吸い物やお正月のお雑煮に少し加えるのもおすすめの食べ方です。
意外なところでは納豆の中にゆず塩を入れて食べると爽やかで美味くなりますぞ。
保存期間は3ヶ月と言われていますが半年以上経っても普通に美味しくいただけました。
ただし保存環境や塩分濃度などにも左右されるので初めて作る方は3か月以内に食べきることをおすすめします。
ゆずの種醤油
ゆずって種が多い!そして種が大きい!捨てるのはもったいないお姿です。
昔からゆずの種の保湿性は有名で手作りのローションなどに使われていますが私は美より食を選びましてゆずの種醤油を作っています。
ゆずの種醤油はポン酢醤油ほど酸味はありませんがゆずの香りと植物性ゼラチンのプルプル感がクセになる美味しい醤油です。
作り方はいたって簡単でお醤油の中にゆずの種を入れるだけ・・・それだけです。
今回は500mlのお醤油2本分作りました。
ゆずの種醤油は時々振ってみてトロトロというかプルプルしてからが食べ頃です。
下の写真は今回作った醤油と1年物の醤油を並べたものです。
1年経つとゆずの種の中までお醤油が染みて真っ黒、種の周りにはプルプルのゼリーが固まっています。
このお醤油で湯豆腐食べるともうね、冬の幸せって感じです。
おしまいに
1日経ってもまだ部屋の中にゆずのいい香りが漂っていますわぁ。
もしも興味がおありでしたらゆずと塩だけで作れるゆず塩、皆様もいかがですか?
ただし初めての時はゆずは少なめで作ったほうがいいですよ。
1個だけでももちろん作れます。
お好みの塩加減やゆず塩のお味をまずは確かめて気に入ったら次の年からたくさん作るようにしてみることをおすすめします。
ぜひぜひお試しあれ。
よろしければこちらの<ゆず仕事の記事>もご一読くださいな。
本日のお言葉
全視界が黄色く見えるほどゆずを刻んだことありますか?