サクラサク
春のお彼岸、皆さまおはぎを食べながらお茶など飲んでいる時間かしら?
さて我が家のベランダの桜が昨日からパカパカ咲き始めました。
昨日は長崎で桜の開花宣言がされましたが長崎から遠く離れた北国・新潟の我が家でも開花宣言いたします。
とはいえ我が家の桜はソメイヨシノよりも色が白っぽいし、そもそもは果樹として栽培用のさくらんぼの木を購入したので花の種類が違うようですが。
それでもって昨年初めてさくらんぼの収穫ができるほど実がなったのだけれどもさ、肝心のお味が・・・すっぱっぱ~。
今年はどんな味のさくらんぼが生りますやら乞うご期待。
そして本日はお彼岸です。
おはぎを食べる日ではありますがベランダの桜を眺めていたらなんとなく今日の気分は桜もちになりました。
せっかく春になったし桜も咲いたしね。
あなたの食べている桜もちは関東風?関西風?
ところで皆さまの思う桜もちはどちら?
こちらのAタイプ?
それともこちらのBタイプ?
私はBタイプの桜もちしか大人になるまで知りませんでした。
なので上京してAタイプの桜もちをごちそうになった時ものすごく驚いたのを覚えています。
心の中で「これはお餅ではないから桜もちというより桜もち風味のクレープ的な和菓子では⁇」とひそかにアワアワしてましたもの。
しかしながらずっとAタイプの桜もちを食べている人がBタイプの桜もちを出されたらやっぱりアワアワってなるかな?
桜もちAタイプ
桜もちのAタイプは関東風・江戸風のもので長命寺餅とも呼ばれています。
お餅の部分は小麦粉で作られています。
桜もちBタイプ
桜もちのBタイプは関西風・上方風のもので道明寺餅とも呼ばれています。
お餅の部分は道明寺粉で作られています。
道明寺粉とは蒸したもち米を乾燥させて粗めに引いたものです。
桜もちの葉っぱ
ところで皆さまは桜もちの葉っぱを食べる人?残す人?
「あのしょっぱさが甘い桜もちに合うのだ」というご意見もあれば「あんなしょっぱいもの食べないでしょ」というご意見もおありかと。
まぁ食べるか食べないかはお好みなのですがそもそも桜もちに葉っぱっているのだろうか?
・・・いるの!!
なぜ桜もちに葉っぱがついているかというと桜もちの乾燥を防ぐためと風味づけのためです。
桜もちの葉っぱは「大島桜」という品種の葉っぱが用いられることが多いそうで、多品種の葉っぱに比べ柔らかくて表面の毛が少ないことから好まれています。
また葉っぱを塩漬けにすることで生の葉っぱにはない芳香成分「クマリン」が発生します。
クマリンには芳香性だけではなく抗酸化性や抗菌性なども含まれています。
あの桜もち独特の香りは塩漬けの葉っぱの香りだったのです。
だから塩漬けの葉っぱが桜もちについていなければなんというか無臭?春の香りがない?桜もちになってしまうということですね。
葉っぱがあってこその桜もちの風味なのよ~。
おしまいに
和菓子というのは季節を愛で楽しみ味わうお菓子ですよね。
なので限られた期間しか買えないお菓子というのも結構あるわけです。
桜もちも季節限定和菓子です。
もちろん1年中販売しているお店もあるでしょうけれど、多くのお店では2月の立春の頃から4月上旬頃までの販売です。
本当に桜の開花する頃だけ食べられるお菓子なのです、桜もちとは。
というわけで桜餅、急いで買いに行ってきます。
旦那さんが。
本日のお言葉
高級なアンパンに乗っかっている桜の花の塩漬けも好きであります