庭だけに飽き足らずベランダでも園芸を楽しんでいます。
我が家のベランダは西日がガンガン、風当たりも強い過酷な地。
そこでベランダで育てる植物の選考基準で大きな位置を占めるのが
性質が丈夫であるということです。
丈夫とはつまり耐暑性・耐寒性に優れていること。
さらに害虫にも強ければもう文句ありません。
そのような個人的独断的基準をくぐり向けてベランダに置かれたユーカリ・グニー。
青々とした葉っぱを眺めながら毎日癒されていたのですが段々と葉っぱがパリパリと枯れてきちゃいました。
なぜ?
あふれんばかりの愛情と必要な水分は与えていたのに・・・なぜパリパリ化?
ベランダのユーカリの葉っぱがパリパリ化
ユーカリの葉っぱパリパリ化のお話の前にちょっと寄り道。
そもそもベランダで園芸を始めたのにはいくつかの理由があります。
小さな庭では植えられる限界があること、真夏の暑さと蚊が嫌なのでほとんど管理人(私)が家に引きこもること、ベランダに鉢植えがあると眺めていて癒されること、「植物男子ベランダ―」に感化されたこと、等々。
ちなみに「ベランダ―」という言葉はこちらの本の著者・いとうせいこう氏の造語であります。
現在我が家のベランダはザクロ、オリーブ、ユーカリ・グニー、スダチ、桜、月桂樹、ミントなどで賑わい中です。
・・・というとすべての植物が生き生きと青々と育っているかのような印象を皆さんに与えてしまいますが本当はユーカリ・グニーの葉っぱがパリパリ化した挙句に丸坊主にされるというむごい目にあわされているということを正直にお伝えしておきます。
枯れ始めたユーカリ・グニーの葉っぱ
庭の植物たちよりも圧倒的に眺めている時間も話しかけている時間も多いのに、毎日見ていたはずなのに2本あるユーカリ・グニーの葉っぱが下のほうから&葉先から茶色になっていました。
植物が茶色になるといえばすなわち水不足そして枯れ死・・・。
しかしながらユーカリと言えばコアラの主食としてもおなじみなオーストラリア原産の暑さに強い品種。
むしろ水のやり過ぎは根腐れを起こすので気をつけましょう、とよく言われているほど耐暑性のある植物。
なのになぜ・・・?
ユーカリ・グニーの性質
そもそも暑さ、寒さ、乾燥に強いことでも知られているのがユーカリ・グニーです。
しかも病害虫にも強いとされていてほかの植物なら虫がつきやすい新芽の頃でも虫が寄ってきません。
よほど味が悪いのだろうか?
だとしたら好んで食べるコアラとはどんな味覚の持ち主なのであろうか?
その丈夫さゆえか成長も驚くほど早く樹高が25メートルにも育つのでうっかり地植えにすると大変ですよとよく紹介されていますが鉢植えで育てるのであれば育てやすくて園芸の初心者さん向けともいえる品種です。
実際に園芸サイトなどでも育てやすさの判定を普通かやさしいとしているところが多いです。
ユーカリ・グニーの枯れる原因
これほど強い性質のユーカリ・グニーが枯れる原因は水不足か根詰まりがほとんどです・・・ということをパリパリ化してから慌てて調べて知りました。←手遅れ
しかしながら鬼のごとく検索して回ってわかったことは水やりの適量をつかむまでが大変だということ。
水やりに関してはユーカリの種類や栽培環境により多少の違いはあるもののよく言われているのが乾燥気味に育てましょうという言葉。
育てるのが初めてだとこの気味の案配が難しいのですよね。
乾燥気味と聞くと「あまり水やりをしてはいけない」と考えてしまいますが成長具合や栽培環境によってはお水はたっぷりあげた方がいいのです。
ユーカリ・グニーは水が嫌いなのではなくて土が早く乾燥することを好むのです。
また根詰まりは鉢植えにしていると起こりやすい原因です。
ユーカリ・グニーは成長が早いだけに根もぐんぐん伸びます。
鉢の中に根が伸びるスペースがなくなってくると葉っぱがシワシワになり枯れてくるとか。
我が家の場合は結構大きめの鉢に植えて2年。
まだまだ根が出るスペースはありそうなので多分水不足が原因と思われます。
ごめんよ・・・。
参考にさせていただいたサイト、あらゆる種類のユーカリのことがとても分かりやすく書かれていますのでユーカリを育てている人にはとてもおすすめですよ。「ユーカリの薫るベランダで」
そしてユーカリ・グニーは丸坊主に
と、ここまでのことをなぜユーカリ・グニーを育てる前に調べなかったのだという大いなる反省。
しかしながら時すでに遅し!
2本あるユーカリのうち、1本は幹以外ほぼすべてパリパリ化。
もう1本は葉っぱがパリパリ化しているのは下半分くらい、枝も葉っぱがパリパリ化しているところのものは茶色でいかにも枯れている風情です。
それ以外の枝葉や幹は緑色ですがこれって「枯れかけている」と言える状態だよなぁ。
そこで枯れている部分だけ思いきって枝葉をすべて落としました。
ザ・丸坊主の出来上がり。
幹がまだ元気な緑色なので新芽が出てくることを切に切に願っているところです。
でも本当は丸坊主にしたくなかったのに無理やり丸坊主にされた思春期の若者と同じく今以上にやさぐれちゃったらどうしたらいいのでありましょうか?
それにしても先日はラベンダーとローズマリーがとら刈りに、本日はユーカリ・グニーが丸刈りに。
我が家に来てくれる植物の皆さん、本当にすみません。
追記 早まらないで!のお願い
この文章はおよそ2年後に書いています。
最初にいっちゃうとまだ我が家のユーカリ・グニーは元気にしております。
やさぐれることもなくすくすくと成長をしています。
成長はしているけれど丸刈りにした部分はほとんどそのまんま状態・・・。
売り物のユーカリ・グニーだったら売り場の片隅にいつまでも売れ残っているであろうと思われるほどユーカリ感がありません。
葉っぱがさ・・・少ないよね。
コアラ飼ってたらおやつにもならないよね。
スカスカ過ぎて枝を育ててるみたいだよね。
それもこれもすべて丸坊主にしたからとは限りませんが樹形を整えるには正しい剪定方法と摘心が必要です。
そのことについて改めて記事を書きましたのでお宅のユーカリを丸坊主にする前にぜひお読みいただきたいのであります。
そしてご判断いただきたいのです・・・思い切って丸坊主という賭けに出るかどうか。
おしまいに
ユーカリ・グニーファンの皆様へ。
我が家のユーカリ・グニー受難の歴史です。
ぜひにというか絶対に真似をしないことをおすすめいたします。←書いていて悲しくなっております
1、ユーカリ・グニーを丸坊主にしちゃったのお話
2、2018・1・23 暴風で根元がグラグラになったユーカリ・グニーのお話
3、2018・3・22 葉っぱの次は幹が真っ赤になってきちゃったユーカリ・グニーのお話