みなさま、大寒波お見舞い申し上げます。
いやもう寒い!
暴風雪にはなれっこの越後人ではございますが
最低気温が連日マイナス表記はさすがに堪えます。
最大の山場は越えたようですがまた今週末には
つぎの寒気団がいらっしゃいますようで……春は遠い……
今回の大寒波、登録している地元自治体の防災メールが
さかんに「水道管の凍結に注意!」とのメッセージを送ってきます。
なんでもマイナス4℃以下になると水道管が凍結、その後に破裂するから
ちゃんと対策をしておきなさいよ、というもの。
この地に住んで25年、いや雪国に生まれて半世紀余り、
水道管が凍結したという経験がないわたし。
夫氏もおなじくで、夜通し水を出していたことはあるけれど
凍ったという記憶はないなぁ、と。
しかしながら今回は10年、いや数十年にいちど規模の大寒波とのこと。
備えておくに越したことはございません。
停電した際に煮炊きやストーブに使うカセットガスや断水に備えた飲料水、
お風呂のため湯もいつもより多めにして、と準備万端。
残るは水道管・給湯管の保温。
ということで夫氏はホームセンターへ保温材を買いに。
買おうとしていたのは↓こういう水道管に巻くテープ。
ところがですね……みなさま、考えることは一緒のようで
なんと売り切れでした。
すぐさま夫氏から電話がかかってきまして
「売り切れだよ。カバーならあると店員さんからすすめられたけど」と。
テープでもカバーでも保温できればいいので
「じゃぁカバーにしよう。サイズはいちばん太いのでいいんじゃない?」と。
で、夫氏が買ってきたのが↓こういうスタイルの水道管カバー。
むしろテープを巻くよりも簡単でいいのでは?などと喜ぶ夫婦……
そして給湯器のある裏庭へカバーをつけに向かったのです。
あぁだがしかしそこで我々が目にしたものは
ガッチリとプロの技および道具でカバーされた水道管と給湯管のお姿。
ワ、ワハハハハハ……ハァ~……無言で雪の中たたずむふたり。
なにゆえテープだのカバーだのを買う前に現状を確認しなかったのか?
答え:お互いに雪が降っていて寒かったので裏庭へ行きたくなかった
夫氏にしてみればじつに裏庭に足を運んだのが10年ぶり、
いつも裏庭の草取りを手伝わなかった負い目があるので
「なんでカバーがついているって覚えてなかったのだ」とは
口が裂けても言えない。
わたしは極寒の中、寒がりの夫氏が買いものへ出かけ、
店員さんにあれこれと聞いて買ってきたのに
「なんで買う前にサイズを測ってと頼まなかったのよ」とは
負けを認めるようで言いたくない。
お互いの心のなかではたぶん上記のような思いが渦巻いていたはず。
だがしかしここで言い争ってもなんの得もないことを25年間夫婦を
していれば察しがつくのであります。
そしてなによりも寒いので早く家の中に入りたい。
そうしてわざわざ買った使われなかった水道管カバーは
「もしかしていつかなにかに使うかもなモノ」として物置へ。
(ちょっと武器にもなりそう……)
こうして一件落着いたしました。
それにしてもちょこっと確認すればよかったのに
いきあたりばったりというかなんというか……
この辺の雑というかおおざっぱな感覚が
ますます似てきた気がするのです、最近。
つくづく似たもの夫婦だわ。
その夜。
ほぼ家中の窓が凍るほど冷え込みましたが水道管はおかげさまで無事でした。
まだまだ寒い日々が続きます。
もしもこれから水道管の保温をお考えの方は
くれぐれも現状を確認・サイズの計測をお忘れなきように。
トホホ。