桜の便りがぽつりぽつりと届きはじめた3月下旬。
みなさま、ごきげんようでございます。
こちら新潟では桜の開花こそもうすこし先になりそうですが、ふきのとうが食卓に登場しております。
もちろん今年も作りましたよ、ふきのとう味噌。

世の中でなにが起こっていても巡る季節の中で花は咲くし山菜も顔を出します。
さて我が家ではこの春、ある花が開花してその姿と香りでわたしをたのしませてくれています。
花が咲いたのだからつぎは実がなるわね!とよろこんでいたのですが
どうやらそれはぬかよろこびに終わりそうな気配……
今日はその花にまつわるよろこびとかなしみのお話でございます。
わたしのレモン栽培歴
いまさらではありますがある日ふと思いました。
ブログの名前が「レモンとタバスコ」なのにレモンを育てていないとは
なんだかおかしいのではないかと。
そんなことを言い出したらブログ名に怪獣とか惑星の名前がついていたらどうするのだ?と思わないでもないけれど、つまりはブログにかこつけてレモンの木をまた育ててみたいな、と思ったのです。
……また?
そうです、またです、いやもっと正確に言えばまたまたです。
これまでにもレモンの木を育てたことがありました。
そして過去形でもおわかりの通り育てたけれど枯らしました×2。
あぁまたしても園芸力の低い園芸好きをさらすようで本人としては
忸怩たる思いではございますがおつきあいくださいませ。
過去に枯らしたレモンの木2本
過去に育てて枯らしたレモンの木はいずれもマイヤー種のレモンでした。
なぜ2本ともマイヤー種のレモンだったかといえばそれはもう
ほかのレモンに比べて耐寒性が強いからです。
ついでに言うと初心者でも育てやすい、とも言われております。
しかしいくら耐寒性が強いと言ってもここは雪国・新潟。
(新潟市に雪のある日は数えるほどしかないけれど)
露地植えはやはり無理だった……
当たり前すぎるほど当たり前な理由ですがしかし温暖化の影響なのか、植えてからすぐに枯れたわけではなくちゃんと冬越しはしたし、どちらも2~3年は生きていました。
しかしあまり生長せず、花のつぼみは1回もつかず、もっと日当たりのいい場所に植え替えたけれど(いま思えばこの植え替えが息の根を止めた気がしないでもない)……1枚2枚と葉を落としていき……ついには枯れました。
↑きちんとレモンの育て方を読んでみれば原産国はインド、暖かい気候を好み寒さに弱い、雨の多い気候では病気が出やすい、日本での栽培適地は限られる、と書いてあります。
なぜ鉢植えで育てなかったのだ、過去のわたしよ。
庭の真ん中でたわわにレモンが実る木、を夢見ていたからとは
口が裂けても言えないよ、書いちゃったけど。
こうしてレモンの木の栽培に(自分のせいで)大失敗したわたしはレモンよりも
もっと耐寒性が強いゆずの木を育てることにしたのでした。
結果としてゆずの木は毎年実を結んでいるので
それはそれでよかったです(強がり)。
現在育てているレモンの木
枯れた原因はわたしの育て方がひとえに悪かっただけなのですが、
マイヤー種のレモンを枯らしてしまったので今回は別の品種を育てています。
ちょうど楽天のポイントがたまっていたので……いやほんとうは夫氏にはたまったポイントで飲んだことのないお酒を購入しようねと言っていたのですけれどきっとたぶん忘れているだろうし、まっいいか……こうして2021年の9月初旬、我が家にレモンの苗木が届きました。
そのレモンの苗木がこちら↓
正式なお名前は「トゲなしレモン」、リスボン種のレモンに5品種ほどをかけ合わせて生まれたレモンです。
レモンの木には枝に鋭いトゲがあるのが普通ですが、この「トゲなしレモン」は幼木時はトゲがすくなく、生長するとほとんどトゲがなくなる品種とのこと。
もちろん今回は鉢植えで育てますし、
11月から3月末ころまでは室内にて防寒いたします。
室内も室内、リビングのいちばん暖かい、
しかしエアコンの風が直接当たらない場所に鎮座されまして候。
こうして過保護と家族に言われながら
レモンの木を親バカ的に育てはじめたのでした。
レモンの花が初めて咲いた
その兆候に気がついたのは1月も終わるころだったでしょうか。
枝元にちょびっとした盛り上がりが見えてきました。
葉っぱの新芽かな?
いやそれにしてはちょいと色や形が違うような……もしかして⁉
こうして毎日眺めているうちにだんだんと白くてマルンとしたものが
膨らんできましたよ。
もうこれは確定でしょう、花のつぼみ‼
そうしてついに2022年2月23日に最初の花が咲きました↓
見た感じはゆずの花と似ているけれど圧倒的に違うのは花の香り。
あっま~い香りが漂っているぞ。
ゆずの花はもっときりりとした花のうちからいかにも柑橘系な香りだけれど、
レモンの花ってこれほど甘い香りがするものなのね。
そうこうしているうちにつぎつぎと花が咲き、つぼみが膨らみ、レモンの木の周りには「ここだけ南国」的な香りがふわりふわりとしておりました。
これだけ花が咲くといやでも期待してしまうのがレモンの実の収穫。
しかしここでふと思ったのです……
あれ?レモンの旬って秋~冬じゃなかったっけ?
逆算して考えるといまから花が咲くのは早すぎじゃない?
……不安。
一般的なレモンの成長過程
あまりにも時期はずれ?なレモンの開花に不安を覚えたわたし。
そこでいまさらではありますがレモンの育て方をお勉強。
こちらの記事を参考に↓いたしました。

すると不安が的中、わ~い大当たり……な結論が出てしまいました。
☆レモンは四季咲き性であり5月・7月・9~11月の年3回ほど花が咲きます。
☆収穫しやすいのは5月に咲く花です。
☆7月以降に咲く花は、実になっても大きくなりません。
☆レモンは1個の実をつけるために25枚の葉が必要と言われていますの摘蕾・ 摘果を行います。
ホ、ホホホホホ~……5月ですってよ、奥さん。
レモンはもともと四季咲き性でカリフォルニアでは「開花-結実→収穫」のサイクルが年3回ほどありますが、日本では初夏に咲いて冬に収穫するというのが一般的。
我が家のレモンの花はずいぶんとせっかちだったようです。
追加でこのような記事も発見↓

そうかそうか4月下旬から5月に咲く花を大事に育てなさい、なのですね。
レモンの開花は早すぎても遅すぎてもダメなのですね。
残念ではありますが泣きながらぐらいの感じで摘蕾いたしました……
不完全花とは?
植物や果樹栽培に詳しい方なら気がつかれたはず……じつは先ほど見ていただいた我が家で最初に咲いたレモンの花ね、あれは放っておいても実にはならない花です。
いわゆる不完全花と呼ばれる花で、
枝が充実していない木には不完全花(雌しべがない花)が咲きます。
我が家のレモンの木はまだ幼く葉っぱの数もすくないため(数えたら20枚でした)不完全花が咲いたようです。
では咲く花すべてが不完全花かというとそうでもなくその後、雌しべのある花も3~4輪咲きました。
おしまいに
こうしてわたし史上初のレモンの花が咲いた、うれしい!でもかなしい、
はひとまず幕を閉じました。
いまは静かに初夏の開花を待ちます。
……なのだけれどじつは摘蕾を逃れたレモンの花が2輪あります。
摘蕾しようと思ったときにはもうレモンの実の赤ちゃんが
できていたんだよ~よ~よ~。
チビチビなのにもうしっかりレモンの形をしているのです。
たぶん大きくならないだろうし、時期が来れば自然落果してしまうだろうけれど。
↓
その日までは共に過ごそうね、であります。
本日のお言葉
レモンの木にはやさしい、と家族から言われるわたしとは一体……