今年もこの日が巡ってきました。
3月11日。
さんてんいちいち、と11年前から呼ばれるようになった1日。
今年「も」と書いたけれど「も」と言いたくても言えなかったあまりにも多くの人々を生んでしまった日。
警察庁のまとめでは今年3月1日現在で全国の死者は1万5900人、行方不明者は2523人です。
災害や不幸にもいま起きてしまった戦争を思うときにすぐ「わたしにできることはなんだろう?」と考えてしまうけれど、まずそう考えることでほんとうはなにもできないじぶんに言い訳をしているような、その言葉を行動しない免罪符にしているような、そんな気持にときどきなります。(あくまでもわたしの気持ち、です)
できないならばなにもしなくてもいいのに、しなきゃしないでそわそわしてしまうというか……
Yahoo!の検索でできる募金とか被災された地域のものを購入し続けるとか、このぐらいがわたしのすぐできることであります。
あの日確かに感じたはずの地面の揺れも鳴り響くたびに心臓が痛くなった災害警報の恐ろしさも、11年の歳月がじわじわと薄めていきます。
ただ記憶が薄まることと忘れることはまったく違うので……あの日の痛みの中に生き続けている(かもしれない)みなさまには申し訳ないなと思いつつ……せめて1年にいちど巡ってくる3月11日には過去と現在を行ったり来たりしながら災害や原発、いのちについて思いをはせる日になっています。
あぁそうですね……こうして忘れないことこそがわたしにできる最大のことですね。
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思えば77年前の昨日は東京大空襲が、そして今日は東日本大震災から11年目、さらにはおなじ空の下ではこの瞬間も戦争が行われています。
すべての誰かにとってかけがえのなかったいのちに……
黙とう。