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ラムネ色をしたガラスの水差しとコップがあるだけで夏を楽しめる…気がします

ライトラムネ色が美しいガラスの水差し 民藝品

ブログ内でもなんどかぼやいているのですが夏が嫌いである。

年のせいといいたいところだが若い頃から嫌いである。

しかし夏が嫌いといくら空に向かって叫んだところで夏は来る(来ている)のであります。

そんな私の夏のつよい相棒がひとつの水差し。

文字通りいのちの水を与えてくれる目にも涼やかな水差し。

今年もすでに大活躍中なのですがじつはこの水差し、活躍するのは夏だけではありません。

それこそ1年中、重宝しております。

どのように重宝しているか?それではスタート。

夏にぴったりなラムネ色の水差し

さて私の相棒の水差しですがまずはこちらを。

このツイートをしたところ多くの皆さまがこの水差しに興味をもってくれました。

こちらの水差しは琉球ガラスの製品です。

一般的にはペリカンピッチャーと呼ばれています。

琉球ガラスとは沖縄を代表する工芸品でその歴史は100年以上にもなります。本格的に盛んになったのは第二次世界大戦後。物資不足の中「廃瓶」を原料としたいわゆる「再生ガラス」の製品が生まれます。本土復帰以前、製品のほとんどはアメリカに輸出されていました。そのためアメリカ人の生活様式や好みが反映された製品が多くあります。いまでは沖縄の人の日用品としてのみならずお土産品としても全国の人に愛用されています。

現在、琉球ガラスには廃瓶の色を元にした淡水色、緑色、茶色、薄茶色、紫色、深い青色、透明、などの7種類の色があります。

ラムネ色といっていますが私の持っている水差しとコップは正確にはライトラムネ色。

本来のラムネ色はもっと深い青緑色ですが廃瓶の入手自体が困難になってきているため製品数も少なくなっています。

そして透明に見えながら淡い青色を持つライトラムネ色(淡水色)の製品、元はどのようなガラス製品だったと思いますか?

どなたの家にもあるもの・・・じつはライトラムネ色のガラス、原料は窓ガラスです。

はじめてこのことを知った時にはかなり驚きました。

あの平面で愛想のない普通のガラス窓がこのようにキラキラとしたそれでいてどこかあたたかみのあるガラス製品に変わろうとは!

この水差し、夏の空色のようなこの水差しに氷と水を満たしただけで涼しい気分になれます。

そして水差しの中で氷が出す音の軽やかなこと!

カロンカロンな音がよりいっそう涼やかさを手伝ってくれています。

この水差しとコップは私にとってオアシスです、いや本当に。

*記事の参考にさせていただくとともにちょいちょいのぞいては楽しませていただいている「みんげいおくむら」さんの琉球ガラスのページはこちらです。

水差しの利用方法

上から見るとスライムなライトラムネ色の水差し

と、ここまで水差し愛をややうっとうしいくら語ってきたけれど水差しって利用度、どれくらいあるものなのでしょうか?

水差しを使う、で思いつくのがレストラン、寝室、病室、園芸くらいなのだけれど。

私のように民藝品が好き、食器が好き、という人ならともかく普通に水差しを家庭で使うことってそうそうないような気がします。

じつは私も水差しを買うにあたりいちばん悩んだのがまさにこれ、「買ってもたいして使わないかもなぁ」問題でありました。

しかしその問題は杞憂でありました。

「まぁせっかく買ったんだし」という気持ちがないといえば嘘になるけれどそれこそ1年中、使っています。

おもな用途はつぎの4つ。

①水差しとして飲み物を入れる
②そうめんなどを食べる時のめんつゆ入れ
③鍋の時の追いだし汁入れ
④花瓶

①から③については皆さまの想像通りでございますね。

水差しという名の通り、水っぽいものであればなんでも入れてOKです。

ただし②のめんつゆを入れた時だけは麦茶と間違えて飲む人がいないよう注意すべし。

誰とは申しませんが飲んだ人がおります。

④花瓶、これは本当にいい使い方だと自画自賛してもいいでしょうか?

すこし(お値段の)よいお花から野に咲く野草のたぐいまでどのようなお花でもまぁ映えること!

いやこういうことをいうのであれば写真をお見せするべきなのですがなぜか写真がない・・・。

つぎに花を生けた時にはかならず忘れずに撮ります、そしてここに載せますのでしばしお時間を。

しかし花瓶に使っちゃうと水差しとして使いたいときに困るのですよね。

じつは私にはいま、狙っている琉球ガラスの花瓶がございまして。

この水差しやコップを作られた奥原硝子さんの花瓶なのですけれどね。

ムフフ・・・もう色味がばつぐんに美しいのです。
ふかいふかい海の色をしているのです。
ちなみに酒瓶から作られたアーバンなお色の花瓶もありましてね・・・迷う。

ただまぁこれに限らず民藝品は職人さんの丹精がこもった手作り品、大量生産ができないこともありどうしてもお値段はお高めになるのですね。

しかしだからこそ一生モノとしてお迎えしたら大事に使うのです。

もちろんお迎えする日までは水差しに活躍していただく所存であります。

おしまいに

私がこの水差しとコップに出会ったきっかけは一冊の本です。

昭和の大女優にして名エッセイストの高峰秀子さんがご自分の愛用品を紹介している「コットンが好き」という本。

この中に出てくる沖縄製の水差しがまさに奥原硝子さんの水差しでした。

高峰さんのものはいまでは廃番になってしまったあざやかな青色、高峰さんいわく「沖縄の海の色」をした水差しです。

もう見た瞬間に「これだ!」と思ってしまったのですよ、わたし。

これが世にいう恋に落ちるということですね。

これからも恋のお相手(水差し)を大事に生きてまいります。

本日のお言葉

上から見た水差しはスライム