それは少し前の3月14日のこと。
午前中にピンポ~ンと玄関ベルが鳴りました。
能天気にも「おや?ホワイトデーのプレゼントかしら?」なんて出たらばお世話になっている水道メーターの検針さん。
そして検針さんの口からは驚きのお言葉が・・・。
「もしかしてお宅、水漏れしてるかもしれませんよ。水道代が前回より1万円も高くなっているけれどなにか心当たりある?」と。
すべては検針さんのこの言葉からはじまったのでした。
水道代がいつもより高い!
検針さんの指摘により水道代がいつもの月より1万円も高くなっていることが発覚した我が家。
い、い、い、いちまんえん高いですって。
通常、赤ちゃんが生まれたり同居人が増えたりすると水道代は増えるものですがどちらも該当していない我が家にはまったく心当たりがございません。
お風呂やお洗濯のペースもいつもと同じ。
水道料金に反映されるほど水を大量に使ったお料理もしていない。
「そう。だとしたらどこかから水漏れしているのかもねぇ。」ということで家中の水道を止めた状態で水道メーターを2人でチェックいたしました。
それにしてもつい最近ガス給湯器の故障を直したばかりだというのになぁ。
また新たなる不具合発生とはあんまりだ、と心の中で叫びました。
漏水の見分け方
もしかしてだけれど私、自分ちの水道メーターをじっくりと見たの今回が初めてでした。
普段水道メーターのふたを開けて中を見るなんてしないですもんね。
ご対面。
*この画像は我が家の水道メーターではありません
検針さんが丁寧に「ほらこのパイロットってところがゆ~っくりと回転しているでしょ。水を使っていないのに回転しているってことはつまり水が漏れている可能性があるのよ。」と教えてくれました。
水道の検針さん、ありがとうございました。
教えていただかなかったら「今月は水を使い過ぎたぁ。今日から節水じゃ。」ぐらいでやり過ごしていた可能性大です。
疑わしいトイレタンク内のちょろちょろ音
漏水が考えられるところといえば台所、お風呂、トイレだけれどどこだろう?
厄介なのは地下などの排水管からの漏水。
この場合は漏水個所を見つけるのも修理も大変だし、もちろん修理費用もかかります。
それだけはなんとしても避けたい~。
しかしそういえば心当たりがかすかにありました。
2階のトイレタンクの中から時々微かな水音がしていたようなしていないような⁇
いやでもしかしトイレって用を足して水を流したらすぐに出るでしょう。
流す音をBGMにトイレから立ち去るでしょう。
流した後ずっとトイレにいれば気がついたかもしれないけれど。
という言い訳をしながら2階のトイレに入って耳を澄ましてみたらばさ・・・タンクの中からする!かすかに水音がしておる!
トイレタンク内の水漏れ決定の瞬間でした。
水道業者さんによる点検・修理
水道の検針さんと水道メーターを確認後、2階のトイレタンクが水漏れの犯人であろうと目星をつけた私はすぐにハウスメーカーさんに電話して水道業者さんを手配していただきました。
だってこうしている間にも水が漏れて水道代がかかっているかと思うと水漏れ音がちゃりんちゃりんな小銭音に聞こえてきて落ち着かないではありませんか。
午前中に依頼をして午後には早くも水道業者さんが到着。
電話で大体のことはお伝えしてあったものの実際にトイレタンクを見た業者さんは開口一番「あ~やっぱりINAXのかぁ」とおっしゃいましたよ。
どういうこと?
INAX製トイレタンクのオーバーフロー管特有の症状
水漏れの原因はトイレタンク内のオーバーフロー管にひびが入ったことにありました。
我が家の場合は10年以上使用しているので立派な経年劣化です。
ただ業者さんいわく「この時代(90年代後半)のINAX製のオーバーフロー管は薄くてひびが入ったり折れたりという修理依頼がとても多い」ということでした。
他社製品ではこの手の修理依頼はないそうなので我が家同様に年季の入ったINAX製トイレタンクをご使用中の方は機会があれば一度点検しておいたほうがいいかもしれません。
ちなみに現在販売されている製品のオーバーフロー管は厚めになっていて大丈夫とのことです、念のため。
*同じINAXトイレタンクの修理について書かれている記事がありました。
レオンメンテナンス「INAXトイレタンク内の水がオーバーフロー管が原因で流れっぱなし」
部品交換、修理完了
ひびが入ったオーバーフロー管を交換してもらいついでに同じく経年劣化で痛んでいたボールタップなども交換、さらについでにグラついていた便座の調整などもしていただきました。
作業時間にして3~40分くらいだったでしょうか。
水漏れ音ももうしていません。
水道業者さん、ありがとうございました。
気になる修理費用はというと部品代・作業代・消費税などもろもろでおよそ1万2千円でした。
水道局への申請
修理を終えた水道業者さんから嬉しいお言葉が。
今日もらったばかりの水道使用量の明細と水道メーターを記録しながら「水道局に漏水の申請を出しておくから増加分の水道代のうち4~6割くらいが減額されますよ。」と。
やれ嬉しや!!
ちなみに漏水での水道代の場合、漏水場所や漏水理由、各自治体の条件などによって減額の基準などはだいぶ異なります。
水道屋さんが到着するまでの間に検索したところ「トイレタンクの漏水では減額されない」とされている情報も多くて半ばあきらめていたのでこれは嬉しい誤算でした。
水道局からの連絡
修理を終えてから数日後、水道局の係りの方から連絡がありました。
「増額1万円分から5,000円減額します」と。
係りの方の声が幸せの青い鳥のさえずりにも聞こえましたよ、嬉しくて。
ということは漏水が原因で当初前回に比べて1万円高かった水道代が5,000円増し(5,000円引き?)で決定、ということです。
通常の水道代+1万円→通常の水道代+5,000円 になりました。
漏水とはいえそれも使った水なのですよね、本来は。
「宅地内の蛇口、給湯器、水道管などはお前様の財産なのだから維持管理、修繕等はちゃんとせよ」的なことが明細の裏側に書いてありますもの。
今回のことを肝に銘じてより一層お水を大切にします。
水道屋さんからのへぇ~なお話
作業をしながらトイレにまつわるお話をしてくれた水道屋さん。
中でも印象的だったのが「最近トイレを詰まらせている犯人の多くが流せる系のお掃除シートなんだよねぇ」というもの。
えぇ?!なんというか意外!
流せるシートがつまりの原因だなんて。
そこで水道屋さんが教えてくれたことが次の3点
2、流す時には細かくちぎってから流す 無理なら1枚ずつ流す
3、節水型のトイレは詰まりやすい
*こちらと同じことが水道救急社さんの「流せるトイレクリーナーがトイレに詰まった時の対処法」にも書かれています。
このお話を聞くまでシート1枚どころか2~3枚流す時もありましたよ。
これからは気をつけます。
おしまいに
今回は思わぬ漏水事件?事故?に遭いましたが幸いに水道の検針さん・水道業者さん・水道局さんに的確な対応をしていただきそりゃぁ懐はちょびっと痛むけれどヨカッタヨカッタで終わりました。
皆さまも時々はトイレのタンク音を聞いてみて下さいませ。
そしてお掃除シートはちぎってから流すことをお忘れなく~。
本日のお言葉
住人の老化VS家の劣化のサバイバルデスマッチ・・・。