本日は春のお彼岸の中日にして春分の日。
全国的にポカポカ陽気。
本来であれば観光日和なのですがなにせアレがアレだからして密は避けたいところ。
となれば人のあまりいない海や山や高原や、とにかく自然を楽しむ方も多いと予想されます。
そして中には山菜取りを楽しまれる方もいたりして。
新潟県の場合、本格的な山菜取りシーズンは4月下旬頃なのでまだ先ですが
西のほうにお住まいの方だとそろそろかしら?
我が家にも野菜屋さんがじぶんちの田んぼ脇で採れたふきのとうを持って来てくれました。
ふきのとうを見ると、香りをかぐと、いよいよ春本番という気がしてきます。
ふきのとうは天ぷらもいいけれどやはりふきのとう味噌(ふき味噌)を作らねばなるまい。
ではクッキングスタート。
ふきのとう味噌(ふき味噌)を作ったよ
毎年楽しみにしているのよね、野菜屋さんが摘んだふきのとうを持って来てくれるのを。
今年は野菜屋さんいわく「ちょっと目を離している間に大きくなった」ふきのとう揃い。
余談でありますが育ちすぎたふきのとうなどのお野菜の茎が伸びて固くなることを
「とうがたつ(薹が立つ)」と言いまして盛りが過ぎた人のことを言い表したりもしますね。
……盛りって何歳ぐらいのことなんだろう?と
たぶんとうがたった女(私)は思うのでありました。
まぁいいや。
ところでふきのとうはその見た目からもわかるように
非常に砂や汚れがつきやすいお姿をしております。
大きければなおさら。
ですので大きければ2~3等分に切って念入りに洗います。
ボウルの中にお水をためて何回か振り洗いをすると驚くほど出てきました、砂。
ふきのとうがキレイになりましたらいよいよふきのとう味噌(ふき味噌)のクッキングスタート。
→このとききちんとゆがかれていないとふきのとうが黒ずんだりする
2,ゆがいたふきのとうを水の入ったボウルでさらす
3,2のふきのとうの余分な水分をギュッとしぼりみじん切りにする
4,鍋に油を入れ3を中火でサッと炒める
→油を多く使うと苦味が軽減される
5,弱火にして調味料(味噌、みりん、砂糖)を入れ4分程度かきまぜながらなじませる
→甘いのが苦手な我が家は砂糖の代わりに少量のお醤油を
6,完成 冷めてから容器に移し冷蔵庫で保存する(1週間~10日ほどで食べきるように)
ゆがかずに生のふきのとうを刻んで作るふきのとう味噌(ふき味噌)もあります。
生のふきのとうで作るほうが香りもよく苦味もしっかり楽しめるのですが
苦いのがあまり得意でない方や大きく育ちすぎてあくの強いふきのとうを使う方は
ゆがいたほうがいいと思われます。
こうしてできたふきのとう味噌はそのままちびちびとつまみながら日本酒を飲むもよし、
おにぎりの具にしてもよし、焼きおにぎりや豆腐田楽に塗って焼いてもよし、
とまぁこのようにいろいろと楽しめるのでありました。
春の山菜はなぜ苦いのか?
出典:写真AC
ところでこのようなことわざをご存知だろうか?
「春は苦味を盛れ」
ふきのとうをはじめこれから出てくるウドやタラの芽、木の芽、コゴミなどの山菜には
総じて苦みやえぐみなどのアクがあります。
そしてこのアクには抗酸化作用や新陳代謝を促す成分が豊富に含まれています。
つまり山菜を食べることで冬の間に体に蓄えられた老廃物を排出し春の体になるのです。
そういえば冬眠明けのクマが真っ先に食べるのもふきのとうだとか。
山菜を食べることは昔から行われてきたデトックスなのですね!!
しかしながら山菜の旬はあっという間。
これはもう旬のうちにたくさん山菜を食べて冬の体とおさらばせねば。
おしまいに
出典:写真AC
ふきのとうね、全部ふきのとう味噌(ふき味噌)にしちゃったのよね。
そうしたら予想通り旦那さんから「天ぷらも食べたかったな~」と。
天ぷらするのがめんど……ゴホゴホ。
せめてふきのとうの天ぷらのお写真を貼っておいてあげよう。
そしてたぶん今年のふきのとうは終わりだからして天ぷらは来年のお楽しみってことで。
<追記>
神様が空の上から見ていたのでしょうか?
ふきのとう味噌(ふき味噌)を作ってから1週間後、野菜屋さんが「これで本当に最後!」と
言いつつふきのとうを持って来てくれました。
仕方ない←
ふきのとうの天ぷらを揚げますかね。
ところでみなさまはご存知であろうか?
天ぷらを作る際に水ではなくてよく冷えた炭酸水で粉をといて衣にすると
驚くほどサックサクに天ぷらが揚がるということを。
この作り方をするまでの私の天ぷらはそりゃひどいものでした。
なんと言いますかもっちゃり……べっちゃり……した衣でさ。
それが今では「あれ?もしや私は天ぷら名人??」くらいにサックサクの天ぷらを揚げております。
ご覧あれ↓
旦那氏もたいそう満足したようで「おいしかった~、また揚げてね」と上機嫌。
そして今度こそ「また来年ね」とお返事する私でありました。
本日のお言葉
ほろ苦い食べものも飲み物も苦みばしった殿方も好き♥