お庭が1年で一番キラキラする季節が始まりましたね。
爽やかな季節に合わせて我が家の息子さんたちもようやく鬱陶しいのびのびだったアタマを散髪してきてくれました。
若い男の子のだらっと長い前髪とか「切ればいいのに」ってつい思っちゃうのはお母さん病?
いや見事にさっぱり、さすがプロのお仕事。
丸坊主とベリーショートの中間点ぐらいの刈り込み具合というのか、ちょっぴりオシャレ感を残したボウズというのか。
そして息子たちのアタマを見ながらふと「これぐらいの技術のある人なら庭の芝刈りもお上手なのではなかろうか?」と思っちゃったりして。
というのも庭の芝生には大変苦労をしているからであります。←現在進行形
それもこれもきちんとした計画を立てずに芝生を植えちゃったせいなのだけれど。
本当に庭に芝生が必要ですか?
余計なお世話ではありますがこれから芝生を植える予定の皆さま、本当にあなたのお庭に芝生は必要ですか?
我が家が芝生を植えたのはもう20年近く前のことです。
そして芝生って一度根付いてしまうとはがすのがものすごく大変であると20年前の自分に言いに行きたいです。
なんできちんと先々のことまで考えずに芝生を張ったのだ、私よ・・・。
芝生を植えた理由
庭に芝生を植えたたのにはいくつか理由があります。
芝生を植えた理由 1、雑草対策
青々とした雑草1本生えていない芝生というのがありますよね。
公園然り、スタジアム然り。
芝生を植えたら雑草が生えてこないと単純に思い込んでいました、私。
しかし今ならわかる。
あの美しい芝生は徹底した日々の管理・手入れがあってこそだということが。
今でこそ雑草と呼ばれる野草も大好きでできればお気に入りの野草で庭を埋め尽くしたいとまで考えていますが当時はあまり園芸熱も高くありませんでした。
それよりも草取りが億劫でなんとかやらずにすまないものかと考えていたほどです。
しかしながら当然芝生を植えても雑草は生えてきます。
しかも芝生が邪魔をして普通の雑草よりも抜きづらいという事態を招きました。
芝生を植えた理由 2、ネコの糞対策
我が家の周りには野良ネコが多い。
しかも砂地。
ネコにとっては絶好のトイレスポットであります。
そもそもネコのトイレだったところにある日勝手に家が建ったとも言えるので仕方ないのですがやはり不衛生です。
庭の盛り上がった所を掘ると金銀財宝が出てくるならまだしも掘っても掘ってもネコの糞というのはいかんともしがたい。
芝生を植えた結果、確かに芝生では糞をしなくなりました。
でも時々芝生以外のところに糞をしていくネコもいる・・・。
芝生を植えた理由 3、息子たちに芝生の上を裸足で遊ばせたい
新しい家の芝生の上で遊ぶ子供達、という絵に描いたような場面を恥ずかしながら夢に見て芝生を植えました。
しかし庭に芝生がしっかりと根付いたころには子供は庭遊びなんてあんまりしなくなっていたという現実。
しかも芝生のせいで穴を掘るとか山を作るとかの砂遊びもできず・・・まったく子供たちには不評でした。
芝生を張って後悔していること
ところで芝生を張るなんてずいぶんとスペースのある庭なのね、とお思いのあなた。
・・・我が家の庭は決して大きな庭ではありません。
テトリス並みに組み合わせて普通自動車が3台くらいのスペースです。
花壇もあるので芝生が生えているのは2台分くらい。
アメリカのドラマに出てくるようなこんなのに乗って芝刈りするぐらいの庭だったらむしろ芝生の管理も楽そうな気がするけれど、なまじっか中途半端というか狭いスパースだからこそ芝刈りがとても大変なのでした。
一応ね、簡易的な芝刈り機はあるのです。
でもね、肝心な建物との境目がまったく刈れないのです。
どうしても刈り残ってしまう境目は手刈り・・・、ハサミでちみちみとカットするより方法がありません。
だからいつもとら刈り・ざんぎりスタイルという哀れな芝生になっていました。
しかもそのうちに園芸熱が上がってきて芝生を張った時には考えてもいなかった植物をどんどん地面に植えたくなってきたのです。
しかし時すでに遅し。
そう思った時には庭中に元気よく芝生がもっさりびっしり生えていました・・・。
芝生があると簡単には他の植物を植えられない
芝生があるばかりにほかの植物を植えられなくなりました。
というのもしっかり育った芝生というのは根が非常に強い。
除草剤などを使えば少しはいいのかもしれませんが自力で抜く(はがす)となると本当に大変です。
どのくらい強いかというと縦横無尽に地中に根を張っているのですよ、ガッチガチに。
たとえば芝生の中に花の苗を植えるためにスコップで穴を掘ろうとするとザ・門前払いです。
全然歯が立たない。
まずはハサミを縦に入れて植えたい苗の大きさぐらいをぐるっと根切りして芝生を引っこ抜かないと土さえ掘れません。
力まかせに芝生の根を引っ張り上げてみたらズルズルと2~3メートルぐらいがつながって抜けます。
しかも芝生+土で相当の重さがあります。
この作業で腰、やられました。
それでもあちらこちらの芝生をはがしては植物を植えてを繰り返しているうちにどうなったかと申しますととら刈りの芝生からまだらハゲの芝生に生まれ変わりました。
今では3分の1ほどのまだらハゲな芝生があるのみ!
しかし生き残った芝生たちは虎視眈々と地中で根を伸ばし続けているのでこれからも闘いは続くと予想されます。
芝生を張る時には庭の将来設計図と正しい管理を
これから庭に芝生を張ろうかなぁとお考えの方は今一度しっかりとどんな庭にしたいかという設計図と芝生の管理をどうするかを熟考されることをおすすめします。
なぁんてことをまだらハゲ芝生にしちゃった私がいっても説得力0ですね。
芝生の管理とは
基本的な芝生の管理とは以下のようなことです。
②肥料やり
③刈り込み
④通気作業
⑤除草
⑥病気・害虫対策
⑦枯芝取り
*本格的な芝生の管理を知りたい人はこちら住友化学園芸さんの「植物栽培ナビ・栽培管理 日本芝の育て方」をご一読下さい。
「こんなに手をかけて育てるものなのか」と驚かれるはず。
いやこうして見てみると公園やスタジアムの芝生がいつも美しいのはプロがきちんと管理されているからだということがよくわかります。
もちろん個人のお庭で美しい芝生を保たれている人もいらっしゃいますけれどね。
根っからものぐさな私には芝生は向いていなかった!ということにしておこう。
ではなぜ芝生を全部はがさないかというとそれはネジバナのためです。
実は今年ネジバナが2株ほど芝生の中から出てきまして絶賛大喜びで成長を眺めている途中であります。
ネジバナのためのまだらハゲ芝生、これからも大切にしていきますよ。
おしまいに
己の園芸力を棚に上げてつくづく庭造りって難しいなぁと痛感する日々です。
イメージを実現させるにはそれに見合った園芸力がいるのだということを身に染みて感じています。
まぁそうはいっても失敗もまた楽しいのが園芸ですけれど。
すぐに植物を植える前にこれから庭をどうしたいかをハッキリさせておくことが大切ですね。
追記
同じく植えて失敗&後悔した園芸シリーズであります。(いやあのねシリーズって自分でいっちゃってるけど決してシリーズ化は狙っていません)
本当は「こうしてお花を咲かせました」「素敵なお庭を造りました」とか書いてみたいのですがこのままじゃズッコケお庭シリーズができそうです。
2019・4・6 アップルミントを植えて大後悔したお話もお読みいただければ幸いです。
本日のお言葉
まだらハゲという日本語キライ by旦那さん