ようやく今日あたりから本来の4月らしい暖かさが戻ってきてお日様ポカポカです。
冬の間お休みしていた園芸心がざわざわしてまいりました。
もうとっくに今シーズンの園芸を始めている皆さまも多いでしょうが
北国チームの園芸はこれからです。
とかいいながら花粉と黄砂が飛びに飛んでいる本日は庭をうろうろしただけで終了~。
水仙も沈丁花もゆすら梅もローズマリーもラベンダーも春が来たぁとばかりに咲いています。
もうねキレイだし可愛いし「うん。うん。愛い奴らじゃのう♥」って目じりが下がるばかりです。
ちなみに今年のチューリップは葉っぱばかりでつぼみがないご様子。
うんまぁこれはこれでグリーンガーデン的な楽しみ?
しかし私はこの目でハッキリと見てしまった・・・。
ここ10年来の宿敵アップルミントがあちらこちらでまた元気に育っている姿を。
去年あれだけ徹底的に抜いた(はず)だったのに。
やはりアップルミントはミントテロという巷の噂は本当だったのか?
悲劇はたった1本のアップルミントから始まった
思い返せばアップルミントとの戦いはたった1本の苗からでありました。
そうして気がつけばもう10年。
もはや宿敵と言えるまでに育ったアップルミント、今年もアップルミントの芽がはあちらこちらで顔を出しています。
「また今年も君との戦いが始まるのだな、今年こそ勝ってみせる」と静かに闘志を燃やすものの過去の戦績は10戦全敗。
そもそもアップルミントとの戦いは10年前にお隣の駐車場から伸びてきたたった1本のアップルミントから始まりました。
なぜか駐車場にわんさか自生していたアップルミント。(田舎なので駐車場といいつつただの地べたです)
それを庭で発見した時は「わ~い。タダでアップルミントが手に入った。」ぐらいの感じでした。
無知って恐ろしいですね。
このアップルミントは園芸店で売られている一般的なハーブです。
しかしながらその道の人なら誰もが知っている庭に植えてはいけない植物でもあります。
そんなことも知らずに得した!ぐらいのノリで最初の1本を野放しにしたせいで翌年からものすごい勢いで増え始めたのです、アップルミント。
以来10年近く抜く→生える→抜く→生える→抜く→生える・・・無間地獄。
アップルミントとはどんなハーブか?
アップルミントとはシソ科のハーブです。
その名前の通りに葉っぱからリンゴのような甘いそれでいてミント特有の清涼感のある香りがします。
また葉っぱの裏にはモファっとした産毛もあります。
性質はとにかく丈夫!頑健!
土も選ばず寒さにもめっぽう強く庭植えの場合は自然に降る雨だけで水やりの必要もなし。
もうね、どんな植物も枯らしてしまうから植物は苦手という人にぜひ育ててほしいです。
アップルミントならすくすく育つ!というぐらい丈夫です。(ただし鉢植え厳守)
冬になると地上部だけ枯れますが春にはまたすくすくというかガンガン芽が出てきます。
アップルミントの効果
ハーブといえばその芳香や精油に数多くの効果があることは有名ですよね。
たとえば殺菌・抗菌作用、消炎作用、血行促進、鎮痛作用、防虫作用、リラックス効果などなど。
生命力が鬼のように強いアップルミントだから効果もさぞやと思いきや・・・あれこれ調べてみたところいちばん目にしたのが甘くて清涼感のある香りが持つリラックス効果だけでした。
(生命力に比べて効果が控えめな気がするけれど)アップルミントの葉っぱは厚みがあるので乾燥させずに生のままハーブティーにして飲むのが特に人気。
うちの庭のアップルミントの葉っぱ全部をお茶にしたら何百杯?飲めるかな。
アップルミントティーが飲みたい人はぜひ我が家にアップルミントを抜きにいらっしゃって・・・。
気がつけばアップルミントだらけのお庭
ネット上では植物界最強とか爆発物とか植えてはいけないとまでいわれているアップルミント。
ちょ・・・そこまでいう・・・うん、正しい。
それほどまでに繁殖しまくるのですよ、アップルミントって。
しかも抜いたアップルミントを雑草の山に放り投げて置いたらそこからまた繁殖したよ!
私がよく利用させてもらっているガーデニング花図鑑の「植えてはいけない植物」の記事にも堂々名前が書いてあります。
とほほ。
繁殖力が強いアップルミントのなにがいけないかというとほかの植物に害を与えてしまうこと。
地下茎でどこまでも根を伸ばして仲間を増やし続けるのでほかの植物が育たなくなってしまうのですね。
まぁアップルミントの性質をきちんと知らずに不用意に庭に植える人(=私)が悪いのであって本当はアップルミントに罪はないのですけれど。
アップルミントは鉢植えで
アップルミントをこれから育てるという人は必ず鉢植えで育てて下さいませ。
でないと抜いても捨てても生えてくるぞよ~。
末代までも生え続けるぞよ~。
それと鉢植えで育てる場合は鉢を置く場所にも注意が必要です。
できれば地面からは離して置くほうが無難、というのもこぼれた種からでも容易に増えるからです。
しかも地下茎で増えたアップルミントと違い種で増えたものは世代が進むほど香りがどんどん弱くなります。
香りがいいからこそ100歩譲って増えまくっても我慢できるけれど香りがなくなったら本当にただの草ぼうぼうですよ。
ミントテロ
ところで皆さま、ミントテロという言葉を知っていましたか?
私は今回初めて知りました、ミントテロ。
ガーデニング花図鑑「ミントテロ」より
ミントテロ、怖すぎる~。
自分でアップルミントの繁殖を招いた私は自爆テロということかしら?
それよりもミントの繁殖力を利用した嫌がらせというのが気になります。
ここでいう嫌がらせとはミントの抜いたものや剪定した茎や種を他人の庭に投げ込む行為のこと。
おおっ。
気がつけば投げ込まれたお宅の庭がミントだらけという・・・ファンタジー?
いやいや園芸好きの人ならこれがどんなに迷惑行為かわかりますよね。
ある日見知らぬミントが生えていたなんてことのなきようにくれぐれもお気をつけください。
救世主はウサギさん?
実のところハーブティちょびっと苦手なのです。
ですからアップルミントの有効利用もしくは駆逐方法なにかないかなぁと探していたらウサギさんがアップルミントを食べると判明しました。
とはいえ主食というよりもおやつ的な感じで、しかも好んで食べるかは個体差がある、というのですがそれでも食べてもらえるならこんなに嬉しいことはありません。
もうこうなったらウサギさんを飼ってアップルミントを片っ端から食べてもらいたい。
1匹といわずファミリーでお迎えしてもいい。
でもきっと食べるのは葉っぱだけよね、地下茎までは食べないよね?
となるとやはり今年も地道な戦いが待っているのかぁ・・・。
おしまいに
「庭の管理者がなまけ者で良かったよなぁ」とアップルミントどもがいってる気がします。
もはや庭中に張り巡らされているであろう地下茎を根絶やしにすることは厳しそうなので地道に目につく範囲のものから抜いていく所存。
今年は負けない、といいましたが早くも負けそうな気配が濃厚なのは気のせいかしら・・・?
*追記
同じく植えて失敗&後悔した園芸シリーズであります。(いやあのねシリーズって自分でいっちゃってるけど決してシリーズ化は狙っていません)
本当は「こうしてお花を咲かせました」「素敵なお庭を造りました」とか書いてみたいのですが・・・。
このままじゃズッコケとほほ庭シリーズができそうで恐ろしや。
ついでといってはなんですが芝生を植えて失敗&後悔したお話もお読みいただければ幸いです。
本日のお言葉
名前と見た目が可愛いからって油断すると手に負えなくなる