おいしいお野菜や果物をいただいたときにこう思ったことはないだろうか?
「あぁじぶんちでこれが収穫できたらいいのにな~」と。
今回の記事はそんな無謀な夢をかなえた……いや、これからかなうかもしれないお話です。
はじまりは一杯のレモン酎ハイ
今朝ミントの鉢植えの中にいかにも生まれたてです!な、
かわいらしい芽を4本発見しました。
はて?ここに何か植えていたっけ……
ちゃんと名札を作って種を植えていればこんなことにはならないのですが、
そこは適当ガーデナーの私。
気の向くままに庭や植木のあちこちに種を植えています
……というか埋めています。
【今まで庭に埋めてきたもの】
・スイカ
すぐ芽が出る、小さな実も生ったがいかにも不味そうで観賞用として楽しむ。
・カボチャ
すぐ芽が出る、スイカ同様に観賞用として眺めて終わり。
・さくらんぼ
何百粒と埋めているがアリ一族が喜んだだけで一度も芽が出ず。
・最初から芽の出たジャガイモ
花が見たくて植えるが花を見過ごし3年、毎年芽が出て葉が茂っている。
・ピーマンとしし唐
すぐ芽が出る、実ができたので収穫して食べた。
唯一の成功例にも見えるがアブラムシが多く発生して苦労した。
・ニンニク
毎年芽が出る、害虫除けとしてバラのそばに植えているが効果のほどは不明
・本ゆず
ゆずは実がなるまで18年という歌があるが芽が出てから7~8年、
まったりゆっくり生長中。
・かりん
ご近所さんから実をいただきかりん酒を作り種を昨年埋める、
いまだ芽の出る気配なし。
そして本題のミントの植木鉢にはレモンの種を埋めていたのでした。
お正月過ぎ頃、旦那さんのリクエストで買った国産レモン。
いつもは手軽なレモン果汁で酎ハイを作るのですが
「たまには本物のレモンの輪切りを浮かべて飲みたい」との希望を
かなえるべく買った国産レモンの種です。
いつもなら適当に庭のどこかに埋める(放り投げる)のですが雪が積もっていたので、鉢植えの中にグイッと押し込んでおいたあの時のレモンの種です。
雑な扱いにも負けずなんと2㎝ほどの芽が伸びています。
すばらしい生命力。
レモンはとても寒がり
じつは以前にも「庭にレモンのなる木があったら毎日食べ放題だわ、
パラダイスだわ」と苗木を植えたことがあるのです。
しかしここは新潟市、いちおう雪国。
当たり前ですがインド原産のレモンには冬がつらすぎたようで
あまり育ちませんでした。
さらに途中でそのことに気がついて鉢植えにしようとした際に
根切りを上手にできず、結果的に枯らしてしまいました。
最初から鉢植えにして冬は室内に入れてあげればよかった、ごめんよ。
ちなみにレモンの実を収穫したいのなら
種から育てるよりも接ぎ木してある苗から育てるのが一般的です。
種からだと実がなる可能性はだいぶ低そうですけど、
あのつやつやの葉っぱを見ているだけで満足です。
……これで実がなれば、できれば鈴なりに実れば、大満足です。
ところでレモンの皮を食べましょう
焼酎に入れたり唐揚げやフライに添えたり、レモンの活躍の場は広いですが、
活躍をしているのはレモンの実(果汁)のみ、皮は残される運命です。
しかもレモンの皮はかなり苦い。
しかしながらレモンに限らず柑橘類は皮にこそ栄養があるのです。
ビタミンCは果実より皮に多く含まれていますし、整腸作用や風邪予防、
美肌効果にダイエット効果、さらには免疫力の向上に動脈硬化の予防etc.
柑橘類の皮はここでは紹介しきれないくらいのパワーを秘めています。
塩レモンにしたり、レモンの皮のマーマレードにしたり、
そのまま細かく刻んで野菜と和えたり、食べやすい方法で皮ごと食べたいところ。
しかし皮までいただくとなると心配なのが農薬です。
多くの外国産レモンには輸送期間中に傷まないために
ポストハーベストという防腐・防カビ剤が使われています。
ですので外国産レモンを食べるときにはより念入りに洗ってから
お料理に使うといいですね。
ちなみに私は粗塩か重曹でこすり洗いをしています。
皮ごと利用するときにはゴシゴシしてから、がお約束でございます。
おしまいに
只今2㎝のちびレモンの芽が実をつけるまで何十年かかるやら。
気長にゆる~りと育てます。