北陸地方も本日ようやく梅雨入りしました。
梅雨入りに合わせたように梅の実が届きました。
我が家では毎年7キロの梅干しを作っています。
本場・和歌山の南高梅が5キロ、地元の梅の実が2キロ。
どちらもまだ青みが強いので2~3日かけて黄色になるまで追熟させます。
さぁいよいよ梅仕事の第一歩がスタートです。
梅の実の香りにうっとり
梅の実って青梅のうちからいい香りがしますね。
ちなみに梅干し作りは梅の実を黄色く完熟させてからと言われますが青梅のままカリカリ梅にしても美味しいですし梅干しも青梅で作ってももちろんいいのです。
*梅の種類によっては完熟しても真っ黄色にはならないものもあります。
青梅のほうがクエン酸が豊富で歯ごたえあり黄色く熟してから漬けると味が柔らかくてまろやかな梅干しになります。
どちらを選ぶかはお好みで。
それにしても梅の実の香りはほんとうに甘くて桃そっくりのいい香りです。
つい梅が入っている段ボールに顔を突っ込んでは深呼吸するという怪しい行動を取っております。
家族が「桃食べたい、桃買って~」と叫ぶのもこの時期ならではです。
梅の追熟方法
青梅を追熟する方法も各ご家庭ごとにいろいろとありますね。
青梅が入っていた段ボールに新聞紙を敷いて青梅を並べさらに新聞紙をかぶせて冷暗所に置くとか、ビニール袋に入れ空気に触れないようにして冷蔵庫に入れるとか。
梅の実の状態を見て適した方法を選ぶといいようです。
まぁいちばんいいのはすでに黄色く熟している梅の実を手に入れることなのですけれどいいタイミングで梅の産地にいかないとこれはなかなか難しいな。
私は段ボールに新聞紙方式で追熟しています。
しかしこんなにいい香りの青梅、そのまま食べられないのが残念です。
果物なのに生で食べられないとは・・・。
昔からよく言われていますものね、「青梅には毒がある」って。
青梅の毒
青梅には青酸配糖体(アミグダリン)という毒があります。
青酸という字面がもう危険な香りでいっぱいですね。
実が小さくて未熟な青梅や種の部分に含まれていて体内の酵素と反応して有毒化します。
ひとくちでもかじれば死んでしまいそうなイメージですが大人で100個、子供なら300個くらい食べないと深刻な影響は出ないと言われています。
ちなみに深刻な影響とはけいれんや呼吸困難、麻痺など。
さすがにいちどにその量を食べることもなさそうですが・・・気をつけましょう。
梅の加工品は大丈夫?
しかし生の青梅に毒があるのに梅の加工品は大丈夫なのでしょうか?
ご安心下さい、大丈夫です。
青梅の毒性はアルコールや糖分・塩分、天日干しなどにより分解されます。
ですので梅酒、梅ジャム、梅干しなどの梅を使った食品は安心していただけます。
安心どころか進んで食べたいものばかり。
昔から伝わる知恵ですよね、ありがとうご先祖様。
梅干し作りはこれからだ
ということで梅が黄色く熟すまであと数日、今だけのこの甘い香りを満喫しよう。
基本的に我が家では各人が一日に梅干し一粒を必ず食べています。(食べさせられている?)
毎日のお弁当におにぎりに一粒。
果肉を叩いて鰹節と和えたり、きゅうりもみにしたり。
風邪をひきそうな時には熱いほうじ茶に梅干しを入れてふ~ふ~して飲めば体の芯から温まります。
梅干しのない生活なんて考えられません。
そもそも梅干しを漬け始めたのもこころゆくまで梅干しを食べたかったから。
市販でも美味しい梅干しはありますが、それなりにお値段もいいので・・・。
おしまいに
こんなにも梅干しLOVEなのに去年の梅干し作りは大失敗しました。
食べられない梅干しではなかったもののなんというか硬い梅干しになっちゃった。
今年こそは美味しく作らねば。
★
当ブログ内の梅干しの記事です。
毎年同じことをしているようで微妙に違う梅仕事。
単純に作り手(私)の腕がまだまだ未熟なせいともいう。
よろしければちらりとお読み下さい。
1、2017梅干し