みなさま、ごきげんようでございます。
やってまいりましたよ、本日も「大吉日」が。
わたしと読んでくださっている方々に幸あれ。
えー本日は天使のお話です。
ちょっと前には薬師如来さまに登場していただき今日は天使……
誠に節操がないというか見事な無宗教っぷりですけれど
みなさまもわたしとおなじく困ったら「神様仏様」タイプでしょ?フフフ。
ところでわたしには30年くらい捨てられない1冊の本があります。
何度かの引越し、何十回かのお片づけ、を乗り越えて生き残っている本。
いつもそばにあってなんだか切ないな、キツイなという気分のときに開く本。
それがこちら中島らもさんのエッセイ集「恋の底ぢから」 ↓
わーともさかりえさんが幼い。
たぶん30年くらい前だわね、バブル崩壊直後くらいか?
このエッセイ集の中のたった一編を読むためだけに手放せない本です。
今回パラパラ見て思い出したけれど、わたしその一編以外はほとんど覚えていない。
いやもしかしたらほぼ読んでもいないかも……天国の中島らもさん、ごめんなさい。
それほどに大好きな一編のエッセイのタイトルが「その日の天使」。
ドアーズのボーカルで詩人でもあったジム・モリソンの歌詞にでてくる
“The day’s divinity,the day’s angel.”を
中島らもさんは「その日の神性、その日の天使」と訳しました。
「一人の人間の一日には、必ず一人、『その日の天使』がついている。」というのです。
ただしその天使は絶好調のときにはあまり見えず絶望的な気分のときほど気がつくとか。
しかもわかりやすい天使の姿ではなくてさまざまな姿……少女、子ども、酔っ払い、
警官etc.の姿で。
あーなんとなくわかるなぁ、この感覚。
凹んでいるときほど何気ない会話や物事に救われることってありますものね。
そして天使は人の姿をしているとは限らない。
もしかしてイヌやネコやトリかもしれないし、文字かもしれないし、
形もなくてふと通り過ぎて行った風や香りかもしれないし。
とくにわたしなんてゴミ捨て以外家を出ない&家族以外と会わない日も
ザラにあるわけでございまして……そうすると天使は文字や音楽なんてことも多いのです。
映画やドラマのセリフ、小説の一節、歌詞、それと最近はSNSでやりとりする方々の言葉。
それらが落ち込んでいたりなんだか気分が上がらないときにどれほど元気をくれることか。
そっと寄り添ってくれることか。
こうして考えるとわたしの周りは天使だらけなのでは?
天使のみなさま、ありがとうございます。
そしてちょっと図々しいけれども、もしかしてわたしもときどきは
誰かの天使になれているのかな?なれていたらいいけれど。
いちばん身近にいる夫氏に聞いてみようかな?
いや、やめておこう。
なんとなく答えを聞くのがコワい(自覚アリ)……オホホ。
もしもいまこれをさびしさや苦しさを抱えながら読んでくださっているあなた、
その日の天使には会えましたか?
今日会った人の中に天使がいませんでしたか?
あなただけの「その日の天使」に会えますように。