秋の夜長に柿の種なんぞをポリポリしつつ日本酒をちびりちびりといただいていると「あぁしあわせ~」と感じます。
こういうささやかなしあわせこそがじつは大事だったりするのだ!
だから今日も飲むのだ!!
なんてことを言っちゃあ飲んでいる全国の酒好きなみなさま、こんにちは。
さてそんなみなさまに朗報です。
酒のつまみの代表格、我らが柿の種にこのたび「柿の種に合う日本酒」なる魅惑の飲み物が誕生しました。
なおこのたびとか言っちゃっているけれど実際に発売されたのは先月(2020・9・16)です、あしからず。
これはもう飲むしかあるまい。
さて気になるお味はどうだったのか??
新潟県人の愛する柿の種
ところでいまでは全国区、押しも押されもせぬ米菓である柿の種は新潟生まれです。
いろいろなTV番組でも取り上げられているのでご存知の方も多いとは思いますがさらりとおさらい。
時は大正13年、新潟県長岡市の「浪花屋」で柿の種は産声をあげます。
柿の種のあの形、あれは浪花屋のおかみさんがうっかりとおせんべい作りの金型を踏んづけてしまったことから生まれました。
当時、金型は貴重だったこともあり踏んづけられて歪んだ金型をそのまま使ってできたおせんべいが柿の種に似ていたことから「柿の種」と名づけられたとか。
くわしくは浪花屋さんのサイトをご覧ください↓
そして誕生より90年以上、柿の種は日本人に愛され続けているのです。
浪花屋派?亀田派?
ところで新潟県人であれば人生の中で何回かはこのような会話を交わしているはず。
すなはち「柿の種って浪花屋派?亀田派?」
他県のみなさまにはなんのこっちゃ?でありましょうが今日も県内のどこかでこの会話が交わされているはずである、と推測されます。
なおちなみにですがどちらも美味しいことは間違いありません。
しかし食べ比べてみればあきらかに味は違うのですよね。
ここからは私見ですが浪花屋の柿の種は小ぶりで焼きが強めで辛口、亀田の柿の種は浪花屋よりも焼きも味もソフトな感じ。
繰り返しになりますがこれね、あくまでも私の感想だからね、異論反論があってもお許しくださいね・・・。
でもって柿の種の派が違うからといってそれで両者の関係が壊れるとかケンカするわけではありませんからね。
そして私は生まれてよりずっと柿の種は浪花屋派。
以前の記事の中でも元祖浪花屋の柿の種(CM)を取り上げていました、そういえば・・・↓
東京に住んでいた頃もわざわざ母に送ってもらっていたほど(当時、東京で浪花屋の柿の種は買えなかった)で言うなれば故郷の味そのものなのであります。
たぶんいままでに食べた柿の種をつなげたら地球を2~3周はするのではないか?ってほど愛しておりますよ♥
そんな私がこれまた愛する日本酒に「柿の種に合う日本酒」なるものが出たと聞いて飲まずにおられようか(反語)
柿の種に合う日本酒
さてそしてようやく肝心の「柿の種に合う日本酒」のご紹介&飲んだ感想を。
まずこの「柿の種に合う日本酒」を作っているのは新潟県長岡市の酒蔵・吉乃川です↓
奇しくも浪花屋さん、吉乃川さんともおなじ地区に代々続く老舗同士。
言うなればご近所さんのコラボ商品でありまして日本酒の前には浪花屋さんが吉乃川さんの甘酒「朝麹(こうじ)」を使ったホワイトチョコで柿の種をコーティングした「甘酒風味柿チョコ」を発売しております。
そして満を持しての今回の日本酒。
スペックは以下の通り。
・内容量…300ml
・原材料…米、米こうじ、醸造アルコール
・アルコール度…13度
・飲み頃温度…10~15度前後
・保存方法…冷蔵庫等の冷暗所
・希望小売価格…470円
あのね、知らないお酒を買うときにこれぐらいの容量、価格というのは非常にありがたいわけです。
だって一升瓶で買ったはいいけれど飲んでみたらあまり好きな味じゃなかった、というケースもありますもんね。
*なお我が家ではそのような場合、料理酒として利用しています
あとサイズ的にお土産にもちょうどいい。
そして味!いちばん気になる味ですけれど新潟のお酒といえばの端麗辛口です。
口に含んだときにまずはお米の香りがふわりとします。
そして喉越しはきわめてスッキリとしています。
思いか軽いかで言えば軽め・・・まだ日本酒初心者の息子さんたちが「うめっ」といいつつ杯を重ねたぐらいだからきわめて飲みやすいお酒であります。
新潟弁でいうところのしょっぺえ柿の種と甘みを感じつつスッキリとした日本酒がいい具合~。
ただね、本当にズシリとした日本酒をお好みの方には若干物足りないかも。
しかしこれは浪花屋さんの柿の種ありきの日本酒でありますからこれぐらいソフトな飲み口で正解なのです。
でありますから結論、「柿の種に合う日本酒」は柿の種に合いました!
もしこれから新潟に来る機会がありましたらお試しいただければと存じます。
おしまいに
「柿の種に合う日本酒」はその名の通り柿の種に合いましたよ、みなさま。
しかしながら通常このような記事は商品販売もするのが常であります。
そういう意味では今回、お読みくださった方にはきわめて不親切な記事となっております。
しかしそこには大人の事情と申しますか規約と申しますか・・・がありまして興味を持たれた方はご自分で販売サイトを検索の上、ご購入していただきたく(汗)
・・・すみません。
本日のお言葉
「元祖浪花屋の柿の種」が切れるとどうにも落ち着かない