もうすぐ2月も終わりですが今朝もまだ雪がちらついていた新潟です。
いやぁそれにしても今年は雪がんばったなぁ。
大雪警報や最強寒波という言葉を何十回聞いたことか。
ようやく雪の降り方も弱々しくなってきました。
この時期の雪は「淡雪」とか「雪の果て」とも呼びますが
降ってもすぐに消えてしまう儚さがもうすぐ来る春を告げているようです。
しかしながら私はおびえております。
だって白い雪の次には必ず間違いなく100%黄色いあのみなさまが降ってくるもの。
はぁ~気が重い&考えただけで顔かゆい。
と言いつつ文章を書くわたしをどなたかほめて……
黄色いみなさまに比べたら雪のほうがいいに決まってる!
白い雪の次に必ず間違いなく100%降ってくるアレ。
雪と違って降っても喜ぶ人なんてだれもいないアレ。
もしかして暖かい地方ではすでに降り始めているかしら?
今まさに鼻水すすってくしゃみしている人もいるかしら?
全国数千万の花粉症仲間のみなさま、こんにちは。
ついに花粉の季節が巡ってきましたね、白い雪あらため黄色い花粉の日々。
自分で書いていてなんですが「花粉」という字面を見ただけでムズムズしちゃう。
どうせムズムズするのならもっと楽しいことで心をムズムズさせたいのになぁ、残念です。
しかしこれから少なくても2か月はおつきあいが続くのですよね。
なんとかならんのか?
花粉を生み出す杉だけが悪い訳じゃない?
花粉症のニュースと言うと決まってスギの木の枝から黄色い粉がわんさかと降る場面を見るものだから、
なんとなくスギが悪者っぽくなっているけれど本当のところはどうなのでしょう?
花粉症の原因
花粉症の原因とされる花粉にはスギをはじめヒノキ・シラカンバ・イネ・ブタクサ・ヨモギなどがあり、1年中なにかしらの花粉が飛んでいます。
中でもスギ花粉を原因とするアレルギー性鼻炎の患者数は増加する一方で、
いまや花粉症は「国民病」とも呼ばれています。
スギの木とスギ花粉
スギの木は寿命というのか樹齢が2000年にもなるご長寿な木です。
世界遺産の屋久島に生えている屋久杉などのように人間の何十倍も生きる木です。
そしてスギの木が花粉を飛ばし始めるのは樹齢30年頃からで、
その後樹齢100年頃までは花粉を出す勢いが衰えることはないそうです。
ところで日本で初めて花粉症が確認されたのは1964年です。
花粉症患者が増え始めたのは1970年代の半ば過ぎからなので、この頃樹齢30年を迎えたスギの木が全国で現れ始めたということですね。
そもそもスギの木は育てやすくて成長が早いことから戦後の復興期にたくさん植林されたのです。(スギの木は柔らかくて加工もしやすい上に調湿性や断熱性にも優れている)
そして1970年代以降にバンバン花粉を飛ばす30歳を迎えた……と。
スギの木にしたら人間が勝手に植えといて花粉出したら悪者扱いされるなんて
ヒドイ!と思っているかもしれませんね。
ちなみに新潟には「新潟で杉と男は育たない」という言い伝えがあります。
新潟の雪は水分を含んだ重い雪なので杉の木がまっすぐ育たないからだとか。
でも花粉は飛ぶけどね。
男が育たないのは女がしっかりしている(強い)ので頼りにしてしまうという説も……そう??
スギの木をなくせないのか?
スギ花粉が花粉症の原因の大半を占めるとわかりましたが、だからといっていま生えているスギの木を1本残らず切り倒してしまえばいいという訳にもいきません。
スギの木を切り倒してしまうと山が荒れます。
山が荒れると地滑りや土石流を招いてしまい森林面積が国土の7割を占める日本ではリスクが高過ぎます……というか不可能です。
いちばんいいのは伐採しながら花粉が少ないスギの木の植樹を進めるという方法なのですが、花粉が少ないスギの苗木は圧倒的に少なく仮にすべてのスギの木を植え替えるのに必要な苗木を育てて植えるまでには費用も時間もとてつもなくかかる見通しだとか。
待っている間にこちらの寿命が尽きそう。
花粉症の対策
花粉症は一度かかると治らない、と言われています。
治らないまでも少しでも症状を抑えたい!
そこで大事なのが基本的な日々の過ごし方です。
規則正しい生活、バランスの取れた食生活、そして花粉の季節はツルツルの洋服を着ること。
それと外出時にはマスクやメガネで顔を花粉から守ることも必要かな。
こんなのとか?
それと表面がデコボコした服は花粉がつく、ついたら取れないのですって。
家に入る前には体中をパンパンして花粉を落とすのはもちろんですが
ツルツルした素材の服を着ていれば花粉がつきにくいと言われています。
ただツルツルの服って新潟の春先にはまだ寒そう
……っていうかツルツルの服ってどんな服なのかしら?
とにもかくにも花粉症対策を始めなければ。
おしまいに
勝手に植えられて子孫繁栄のための行為を非難されてね、
スギの木にしたら人間なんてとんでもないクレーマーでしょうね。
せめてかゆくならなければいいのだけれど……
黄色い粉とうまくつきあっていくしかないかぁああああぁああああぁぁぁ。
本日のお言葉
家族の中で自分だけが花粉症という孤独……