みなさま、ごきげんようでございます。
さて本日は梅仕事のお話です。
なんと2年分の梅仕事の豪華合体版スペシャルです。
……うん、まぁあれだ豪華とか言っているけれど
書こう書こうと思っているうちに年越しちゃって
ついには2年分書くことがたまっちゃっただけだよね。
もういっそのことすっとぼけて来年しらっと13年目を
書こうかなとも思ったけれどやはり毎年書いてきたものだから
それはそれで中途半端というかモヤッとするというか。
しかも最近仲良しさんが「来年ケチャコさんのブログを参考に
初めての梅干しを作ります」などとありがたきお言葉を……
うれしくて泣いちゃうじゃないの、おばちゃん♡
となればやはりきちんと書いておかねばなのだ。
とはいえそこそこ作り続けている梅干し。
もはや作業の流れは一貫しております。
2024年は6㎏、2025は5㎏の梅干しを仕込みました。
・藤五郎梅5㎏ ※地元新潟の梅
・塩1㎏ ※塩分20%
・梅と容器の消毒用アルコール
・赤しそ
・赤しそ用の塩
さて肝心の作業工程ですが記事内でも何度か書いているように
文字にするとすごくシンプルです。
1、青梅を洗う
2,ヘタを取り水分を丁寧にふき取る ※カビの原因になるのでしっかりと拭く
3,塩漬けにする ※重石はしっかりと
4,梅酢が上がってきたら重石を半分にする ※赤しそ用の梅酢を取り分けておくこと
5,青梅を漬けて10日ほどしたら赤しそを加えそのまま漬けておく
6,梅雨が明けたら三日三晩程度の土用干しをする
7,最終日はかならず夜露にあてること ※皮が柔らかくなり塩なじみもよくなる
作業工程を一枚の画像にするとこんな感じ。
ちなみに2024年と2025年の梅干しを並べてみました。
うん……おなじ。
屋内と屋外だから画像の色味が違うだけでありました。
ところで完成した梅干しですがわたしは干した梅をそのまま甕に入れて保存しています。
もちろん常温保存、そのための塩分20%梅干しですから。
使う分だけを梅酢に入れて(常時30粒くらい)台所に置いてあります。
作業工程、もっと詳しいところが知りたいんだよーな方はこちらをお読みくださいませ。
12年分のあれこれがつまっております。

12年間梅干しを作っていますが2024年から新しいことを始めました。
それが「赤しそ」も手作りで作る、です。
それまでは市販のすでにしそ漬けとして完成している赤しそを使っていました。
「赤しそ漬け」とか「もみしそ」という名前で売られています。
いつかは赤しそもじぶんで、と思っていたのですが
そのいつかが2024年だったのです。
(産直でいい赤しそを見つけたのが本当の理由)
しかしわたしは赤しそ漬けを甘く考えておりました。
いやもむのに結構な力がいるけれどそこじゃなくて
大変なのは葉っぱを枝からちぎる作業……
なんかもうちぎってもちぎっても終わりが見えなくて。
最初はしそのいい香りに包まれて楽しいのだけれど
そのうち感情が完全なる「無」になりました。
1,赤しそ ※梅の重量に対して20%だとしっかり赤く漬かる
2,粗塩 ※赤しその分量に対して18%くらい
3,白梅酢カップ1杯ほど ※白梅酢がない場合はリンゴ酢でも可
ここでお読みくださっているみなさまにおわびしなければならないことが。
えーわたくし2回とも赤しそも粗塩も分量を量らず目分量で作りました。
なんとなくで作っちゃいました。
赤しそが山盛りだったので一握りの塩(たぶん多め)で作りました。
完成した梅干しの色味を見るに赤しその量は10%ほどだったと思われます。
でもちゃんと美味しくできたのでお許しください。
1,赤しそをよく洗い水気を切る
2,茎から葉っぱをちぎる
3,分量の半分ほどの塩で赤しそをしっかりともむ
4,灰汁と水分がでるので捨てる
5,残りの塩をぜんぶ使い赤しそをよくもむ
6,また灰汁と水分がでるので赤しそをぎゅっとしぼって別の容器(保存袋でもOK)に入れる
7,赤しそに梅酢を加える ※美しい赤色に変わります
8,赤しそを汁ごと梅の上に蓋をするようなイメージで加える ※梅と交互に入れるとより色よく漬かるが大変手間であるからしてしたことはない
作業工程を一枚の画像にするとこんな感じ。
赤しそに梅酢を加えたとたんに変わる色の美しさったら!
いままでの苦労が報われる瞬間です。
梅干し作りをこれから始めようって方、赤しそは市販のものを利用してもいいと思います。
梅干しを漬け慣れてから赤しそも手作りに挑戦でもいいし、
最初からどちらも挑戦でもいいし、
もちろん赤しそを入れなくてもいいし、
気張らずに気楽に梅干しを作りましょう。
さて最後に梅干しの出来具合を確かめねば。
本来は年月が経つほど美味しくなるとされている梅干しですけれど
干したてのフレッシュな梅干しも美味しいのですよ。
それこそ梅本来の味がするというか香りがいいというか。
今年も大変に美味しくできあがりました。
また来年梅仕事でお会いしましょう。
<追記:梅干し作りに必要な容器など>
わたしがこの記事を書く背中を押して(お尻をはたいて?)くれた仲良しさんから
梅干しを作る容器についても質問をいただきましたので追記しておきます。
梅の実には酸があるので容器の選び方は慎重にしたいところです。
こちらの記事では保存容器の選び方を詳しく紹介されていますが
梅干しを作るときにも気をつけたいポイントはおなじです。
わたしは野田琺瑯のラウンドストッカー24㎝で梅干しを作り、
保存は甕(息子らからの誕生祝い)でしています。
梅干しを作る量によってラウンドストッカーの選び方が異なりますので
野田琺瑯さんのこちらの記事を参考にサイズを選んでください。

こちらのラウンドストッカー、梅干し作り以外では
漬け物を作るときに活躍しております。
これからの時期は白菜漬けだなー。
持ち手がついているのと密閉性、衛生面で花丸におすすめ。
傷さえつかなければほぼ一生もの、とはいえそれなりにお値段もしますので
Amazonや楽天のセール時期に購入するのもいいですね。
あと欠かせないのが重石。
これこそみなさま悩みどころでは?
わたしはおなじみのこれ(5,5㎏を2個)を使っています。
それこそ梅干し以外の漬け物に使ったり
本当に時々だけれど鉄アレイ代わりに……フフフ。
ペットボトルや1㎏入りのお砂糖やお塩の袋で代用されている方もいるようですので
重石をあえて用意しなくても大丈夫かと思います。
ただわたしは面倒くさがりなので重石の代用品を毎回探すのが面倒だっただけです……
あとはなんだろう?
あっ!梅を干すときのざるかな?
わたしはこんな感じの昔ながらの竹ざるを使っています。
金属製のザルは酸に弱い&梅の皮がくっついて破れるのでNGです。
竹ざるの上にクッキングシートを敷いて梅干しを干しています。
最近では竹ざるの上にカバーがついたタイプも人気のようです。
(よくSNSで目にするので)
ただわたしの経験上、梅を干している時に虫が寄ってきたことはありません。
色なのか香りなのか……とにかく虫が寄ってこない。
わりと田舎に住んでいるのですけれどね。
なのでカバーつきはお好みでお選びください。
おもな梅干し作りに必要な容器や道具はこんなところでしょうか?
まだほかにも質問がありましたらお気軽におたずねくださいませ。