2020年7月1日より始まったレジ袋の有料化。
あれから10日あまり・・・慣れない人々の悲鳴がそこかしこに。
もちろん我が家にも悲鳴をあげている者がおります。
車が足の地方生活者、ちょいとそこまで(おもにコンビニ)行く時の持ち物はスマホのみで事足りたのです。
いままではね。
しかし10日前から世界は変わりました。
さぁ買い物へ行く時にはエコバッグを持って行くのだ、旦那氏よ。
特別に私の市場かごを貸してあげてもよろしくってよ。
なぜって
市場かごほどすぐれたエコバッグは他にないからです!
どこがすぐれているかって?
ムフフ・・・それではスタート。
市場かごが最強のエコバッグである4つの理由
市場かごはその名の通り、市場に買い出しに行く板前さんなどプロの商売人ご用達のかごです。
それがいつのころからか一般の人々のあいだでも人気となり広く愛用されています。
日常使いのものにこそ美は宿るという民藝品の精神を体現しているようなかご、それが市場かご。
実際に使って感じる市場かごの良さはつぎの4つ。
②長持ちである
③オシャレである
④収納グッズでもある
ではそれぞれくわしくみていきましょう。
市場かごは丈夫で軽いのである
天然素材の竹がしっかりと編み込まれた市場かご最大の魅力は丈夫で軽いことにあります。
商売人たちがこぞって昔からこのかごを愛用しているのはこの理由によるところが大きいのではないかと。
底には竹の補強材が入っているのでとにかく丈夫、しかも中に入れたものがつぶれません。
どれほど買い物をしてもどんどん積み重ねて持ち運べます。
作りがしっかりとしているのでかごの形が崩れたり中のものが崩れたりということもありません。
また底が平らなので大容量でもあります。
私の持っている市場かご、2リットルのペットボトルが6本余裕で入ります。
お弁当と水筒、レジャーグッズを入れておでかけ、なんて時にもまことに重宝します。
しかも持ち手の部分にはきっちりと籐が巻かれているので手が痛くなりづらい。(この部分にビニールカバーがついている製品もあります)
丈夫で軽くて大容量、それこそが市場かごです。
市場かごは長持ちである
市場かごに限らず天然素材のかごは別名「育つかご」です。
年月が経つほどにツヤが出たり色合いが変化したりと味が出てくるところからそのように呼ばれています。
一生モノとさえいわれる竹かご。
皆さんも歴史資料館で江戸時代などの竹かごを目にされたことがあるのでは?
天然素材の竹かごには長い年月に耐えうる強さをもっているのです。
そこには素材の良さはもちろんのこと、それを丁寧に編み上げた職人さんたちの技術も大きく関わっているのですけれど。
市場かごはオシャレである
オシャレと感じるかどうかは主観によるものだとは百も承知でありますが、それでも私はいいたい「市場かごはオシャレである!」と。
機能美とも呼べるそのたたずまい。
どこかレトロでモダンな雰囲気。
男女を問わずに持てる懐の広さ。
市場かごだから買い物の品がぎっしりと入っているところももちろん様になりますがただ空っぽのかごのみでも成立するオシャレさよ。
皆さんの目にはどう映りますか?
市場かごは収納グッズでもある
さてオシャレな市場かご、そこらへんにぶらさげて眺めて暮らすのもいいけれど買い物に使わない時にはぜひとも収納かごとしてお使いいただきたい。
通気性に優れているので野菜かごとして使えます。
大容量なのでペットボトルや調味料などをたくさん入れて置けます。
リビングでは雑誌入れ、寝室では衣類を入れてとあらゆるところで活躍できる市場かごです。
そこに置いておくだけでもほらオシャレだから・・・置く場所を選ばないかごであります。
市場かごの弱点
さてここまでは市場かごのすばらしさをやや熱く語ってきたわけですが多少の弱点もあります。
しかしご安心ください。
弱点はつぎのふたつですがどちらも克服可能です。
②お高い
ではそれぞれをみていきましょう。
市場かごは湿気に弱い
市場かごに限らずですが天然素材のかごはみな湿気が苦手。
しかし私はジメジメ度高めの北陸地方在住ですがいまのところカビ知らず。
もちろん通気性のいいところに置いておく、という大前提はあるものの風呂場(洗面所)に置いておくのでなければそれほど警戒しなくてもいいようです。
ただし市場かごを濡れたままにしておくのは厳禁。
竹は他の素材よりも水に強いとされてはいますが濡れた場合は使用後にかならず水分を拭き取って乾燥させましょう。
濡れたままにしておけば喜んでカビが生える(と予想されます)。
大事なかごを長く使いたいのならお手入れ(拭く・乾燥させる)も忘れずに。
市場かごはお高い
個人的な感想になりますが今から数年前、民藝品が気になりだした頃にまっさきに感じたことがまさにこれでした。
いわゆる手仕事のお品、職人さんがひとつひとつ作り上げるお品、うっとりするほど素敵でそしてお高い・・・。
その背景には国産の材料が手に入りづらくなっていること、作り手の後継者不足・高齢化、などがあります。
ちなみに私の市場かごのお値段は10,800円(当時)です。
サイズにより多少前後しますが職人さんが作った国産の市場かごは10,000円~20,000円が相場です。
それはもう買うまでにずいぶんと悩みました。
だって買い物かごにしてはやはりお高いですからね。
でも先ほどお伝えしたような市場かごの良いところを考えるにつけ、そして将来的には手に入らなくなるかもしれないことを考え、ついにえいやっ!と購入しました。
しかしながら最近は外国産の市場かごもかなり出回っています。
まずはこちらで使い心地やご自身の生活スタイルとの相性を確かめてみるのもいいですね。
外国産の市場かごで市場かごの良さを認識していただいたら国産の市場かごを使ってみては?
ただし国産の市場かごはどちらのお店でもたいへんに人気が高く入荷と同時に売り切れてしまいますのでそこだけはご注意ください。
近い将来、市場かごは消えてしまうかも?
さて先ほどもチラリとお伝えしましたが民藝品はいま消えるかもしれない局面にあります。
私の愛読書「あらもの図鑑」の中では市場かごをはじめさまざまな作り手さん(職人さん)たちが紹介されているのですが皆さん、かなりご高齢です。
ただただご健康で作り続けてほしいと願うばかりですが・・・後継者がいなければその技術もお品も永遠に失われてしまうのです。
さらに今年2020年は60年から120年に一度といわれる竹が花を咲かせる年。
竹は花を咲かせると枯れてしまうので深刻な材料不足も懸念されているのです。
作り手に加え材料も不足とは・・・。
市場かごをはじめ手仕事による竹かご・ざるの将来が本当に心配ないち愛好家の私ができることはなんだろう?などと思っています。
おしまいに
最後にもう一度市場かごの魅力をおさらいさせて~。
②長持ちである
③オシャレである
④収納グッズでもある
もしいま「エコバッグをどうしようかなぁ?」と悩んでいる方は候補に市場かごを加えていただけたら嬉しゅうございます。
本日のお言葉
市場かごは持っているが市場かごを持って市場に行ったことはない