みなさま、ごきげんようでございます。
早いもので3月もあと1週間足らず……いや早い、早いわー。
こんなスピードで日々が進んだらあちらに旅立つ日もすぐ来そうだわ。
平均寿命から考えれば残された時間は30年ちょいなのだけれど
あくまでも平均寿命だからしてそれよりも長いかもしれないし、短いかもしれないし。
なんで今日はこんなお話をしているかと言えば先日義父母から
夫氏のもとに電話がきました。
聞こえてきた会話は「うん。うん。あぁそうなの?いいんじゃない。うん。
えっ?いや俺はそういうのよくわからないから……」という愛想のないもの。
まぁ80代の親と60の息子の会話なんてこんなものか。
そして渡される携帯。
聞こえてきたのはいつも以上に元気なお義母さんの声。
「あっ!○○さん(わたしの名)。今日ね、樹木葬を見てきたんだけれどね。
……(中略)……決めようと思うんだけれど、どう思う?」と。
もちろん大賛成いたしましたよ。
現地を見て気に入ったのならそれがいちばんですしね。
なんだかとても安堵されていてこちらも安心しました。
とても気に入られたのか「あなたたちも買わない?」と。
いやわたしも墓地や墓石を構えるよりも樹木葬がいいなとは
ちらりと考えてはいるけれど即決もできず。
「今度わたしたちも現地を見せていただいてから……」で会話は終わりました。
義父は二男ですので基本的にお墓はじぶんで用意しなければいけません。
そして夫氏は長男ですので義父がお墓を建てればお墓を守りいずれはじぶんもそこへ。
しかし義父母が樹木葬を選択したということはわたしたちもじぶんのお墓を
準備しなければならないということに。
ところで夫氏はこの手の会話がとても苦手な人。
生命保険の話も病気や死を考えなきゃだから嫌がる人。
ましてやお墓の話なんて……な人。
しかしですね、そろそろこういう話もじっくりきちんとして
来たるべき日の準備をしておくのも大事だよなぁと妻は思っているのです。
極論だけれど、もしも明日わたしが天に召されたら入るお墓がないのだけれど……
「千の風になって」の歌詞のように魂はお墓にいないとしてもお骨どうするの?
試しに息子らへ「お墓建てないで樹木葬の予定なんだけれどどう思う?」と聞いたところ
「いいんじゃないの。園芸好きだし←」ですって……たぶんなにも考えていない返事。
最近では少子高齢化の影響もあってお墓の管理が難しくて墓じまいをする人も多いとか。
我が家もたとえばわたしたち夫婦がお墓を建てると実質の管理は息子らがすることになります。
すると彼らが何十年と(じぶんがそのお墓に入るまで)管理をし続けないとならないわけです。
おなじ家族といえども個々人の宗教観や死生観やらが関係することだけに……どうしたものか。
たぶん義父母もこの辺りの気持ちを抱えていたと思われるわけで、
今回樹木葬に決定したことでなにがしか肩の荷が下りたというか
とりあえず安心されたというか……
であるからあれほどこの前のお義母さんの電話の声は晴れやかだったのだな、と。
ちなみにざっくりしたお墓関係にかかる費用
墓所の種類には自治体が管理する「公営霊園」、財団法人や社団法人、宗教法人が管理する「民営霊園」、そして寺院が管理する「寺院墓地」があり「一般墓」「納骨堂」「樹木葬」「永代供養墓」といった埋葬方法の違いもあります。
お墓の費用に含まれるのは永代使用料(墓地を借り使用する権利)、墓石代、管理費などです。
*「一般墓」以外は13回忌や33回忌などを節目に合祀(ほかの方のお骨といっしょに埋葬)されます。
一般墓の場合、墓石は60万~200万円、墓地代は35万~130万円、合計で100万~300万円ほどが相場とされています。墓地代は都心部が高い傾向にあり 墓石代は産地やデザインで大きく変わります。
納骨堂の費用はロッカー式、仏壇式などのタイプによって異なりますが90万円ほどが相場です。
樹木葬は大きな木の周囲に作られた区画に埋葬するタイプ、個々の区画に木を1本ずつ植えるタイプ、地域などにより費用が異なりますが70万円ほどが相場です。新潟県では10万~50万円ほどで販売されていますので都心部にくらべると低価格のようです。
永代供養墓には「単独墓」「集合墓」「合祀墓(共同墓)」がありそれぞれのタイプで費用も異なりますが10万~40万円ほどが相場です。
お墓にもいろいろありますね……
また今回この記事を書くにあたりお墓を調べていたらこのようなお墓もありました。
俗に「お墓は残された人のために建てるもの」とも聞きますが
じぶんの人生の最後の始末とも言えるわけで本気で考えて準備しなくちゃですね。
しかしなぜであろうか?
大事なことだしこれこそ終活(残りの人生を充実して生きるための活動)なのですけれどね、
家を建てたときと構図はおなじようなものなのに正直に言うとまったくウキウキはしないかな~、なんてね。
お義母さんのように晴れやかな境地に達するにはまだ修行が足りないのだろうな……