さてさてこの地球上にあるものすべてには名前がありますね。
生き物はもちろん草花や山や川、家電製品から車まで・・・とにかくすべて名前を持っています。
とくに人間には種としての名前(ホモ・サピエンス)と個別の名前があるわけです。
いわゆる姓名ですな。
さらに加えてお仕事ネーム(芸名やペンネーム)やSNS上の名前まである始末。
しかも「名は体を表す」の言葉が示すように名前ってとても大事。
名前ひとつで人生が変わることもあるかもしれず・・・そうなると子供の名付けなんてのはまさに一大事なのであります。
その一大事が二大事になるのが双子の名付け。
いや我が家も名前が決まるまで苦労しました。
今日はそんな双子の名付けのお話です、からのスタート。
双子の名前
双子の名前と聞くと皆さん、どのようなイメージをお持ちだろうか?
イメージもなにも周囲に双子がいなければ想像もつかない?
ですよね~。
私も自分が双子の親になるまでぜんぜんそのようなこと考えたこともありませんでした。
そこで皆さんもよくご存知な双子の有名人の名前を見てみましょうか。
とはいえ私、いまどきの芸能情報にくわしくないのでWikipediaさんで「双子の有名人」を調べました。
・・・あのね、最初にお断りをしておくと思った以上に有名人の方が少ない印象です。
じつは双子です系の有名人は多いかもしれないけれど双子揃って有名人ってあまりいらっしゃらないのね。
う~ん・・・唯一無二を求められる有名人の宿命でありましょうか。
そこでほとんどの皆さんがこの双子ふたりとも知っている!といいそうな双子の有名人、集めてみました。
②おすぎとピーコ(杉浦孝昭・克昭)さん
③マナカナ(三倉茉奈・佳奈)さん
④ザ・たっち(角田拓也・和也)さん
⑤蛯原友里・英里さん
⑥荻原健司・次晴さん
どうですか?
この方たちのお名前見て気がつかれました?
荻原さんち以外は見事に一文字おなじ漢字使っていますよね。
まぁこれは双子に限らず兄弟でも見かけるパターンではあるもののそれにしても、です。
同性の双子だから余計にそうなるのかな・・・。
そのほかの双子さんを見てもやはりなにかしらつながりを感じるお名前多し。
②蜂須賀祐一・昭二さんのように出生順な名前
③岡本優・修さんのように「ゆう」「しゅう」と語感がおなじ名前*なおこれらの名付け理由はあくまでも私の推測です
とまぁこのように双子の名前には「双子感」が欠かせないわけでありますよ。
しかしこの「双子感」にこだわったせいで息子たちの名付けにたいへん苦労しました。
双子男の子、名付けの苦労とは?
ところでお子さまをお持ちの皆さんはいつ頃お子さまの名前を決めたのだろうか?
性別を知ったうえで早くから準備をされていた?
性別を知らずに男女それぞれの名前を準備して生まれてから名付けた?
それこそ名付けのタイミングはひとそれぞれ、出生届の期限までに決めればいいのであります。
ところがですね・・・多胎妊娠の場合、もろもろの準備を考えて早い段階で性別を教えられることがほとんどです。
加えて早産の可能性も単胎妊娠に比べて高いこと、出産時の状態によっては出産後も入院しなければならずゆっくり名前を考える時間がないこと、出生後に取り違えが起きないようにすること、などの点で出産が近づけば近づくほど「名前決まったら教えてくださいね~」と病院側に何回もいわれたのです。
*これはあくまでも20年以上前の私の体験であり現在は違うことも予想されます
最終的には病院側から「出産の日までには仮の名前でもいいので決めておいて下さいね」といわれましたよ。
ようやく本格的に考え出したのは妊娠8か月を過ぎた頃だっただろうか。
ちなみに我が夫婦の名付けへのこだわりはとくになかった・・・というと息子さんたちに悪いけれどまずは無事にふたりを産むことに集中していたので正直なところ元気にふたりが生まれればそれでよくて名前は後回しだったともいえるかな。
だから姓名判断や画数などはあまり気にせずどちらかといえば直感で決めたようなものです。
とはいえ双子だからこその苦労もありました。
苦労1 あふれでる漫才コンビ感
双子の男の子の場合、どのような名前をつけても、たとえそれがすばらしくかっこいい名前であっても、ふたつ並ぶと漫才のコンビ名に見えてしまう・・・。
ええっ!うちは違うわよ!というパパママさん、ごめんなさい。
でもどうしたって「○介・△介」「〇哉・△哉」「〇司・△司」「〇〇郎・△△郎」etc.と並べてごらんなされ・・・漫才コンビ感、しない?
ちなみに言い訳ですけれど私、お笑いは好きですし漫才も好きです。
だけれどもなんだろうかなぁ・・・我が子の名前がどう転んでも漫才コンビに思えてしまう時のあの感情。
途中いっそのことまったくバラバラの名前にしようかという案も浮上したもののせっかく双子だから的な思いに負け、つまりは漫才コンビ感あふれる名前に落ち着きました。
いまにして思えばせっかく双子だからこそ旦那さんと私がそれぞれ好きな名前を付けても面白かったんじゃないかとも思うのですけれどね。
なおこのせっかく双子だからが後年の悲劇を生もうとはまだこの時は知る由もなかった・・・。
それがこちら↓
苦労2 バランス問題
たとえばですね、すばらしくいい名前をひとつ思いついたとします。
しかしひとりにだけいい名前をつけるなんてこと、双子の親にできましょうか?
たとえ双子とはいえ別々の人間なんてことは百も承知であるけれどさ、やはりおなじようなイメージといいましょうか、いい雰囲気でなおかつ双子っぽい名前をつけたくなるのが人情でござんす。
かくして双子の親は音、漢字、イメージなどすべてにおいてバランスが取れているふたつの名前を考えることになるのでした。
我が家の場合は共通のひと文字+個性をあらわす文字の組み合わせに落ち着きました(このあたりでどのような名前をつけても漫才コンビ感が漂うことに気がつきはじめる)。
苦労3 ニックネームがかぶる
これ結構名付けの段階では気がつかなかったりするのですがたとえば「ゆうた」くんと「ゆうと」くんだとニックネームはどちらも「ゆうちゃん」または「ゆうくん」です。
ゆうちゃん!と呼ぶとふたりが同時に振り向く・・・かもしれない。
まぁニックネームのほうをふたり別々にすればいいのですけれどちょいとややこしかったりはします。
だいたいうちの息子さんたちの友達を見ていてもある程度大きくなるまでは1号を呼ぶのでも2号を呼ぶのでも「AちゃんBちゃん」と呼んでいました。
ひとりでふたり、ふたりでひとり・・・。
まとめてひとつの名前で呼ばれていましたよ。
だからしてニックネームがおなじだとお友達も混乱するかもしれません。
双子男の子の名前を決めるポイント
双子の名前を決めた経験者(とはいえ人生で1回だけ・・・)からいわせていただくと名前を決める大きなポイントは双子感を出すか出さないかに尽きます。
ここをいちばん最初に決めておくとおおまかな方向性が決まります。
あとは姓名判断や画数を調べるなりいくつか候補をあげるなりして絞り込んでいくだけです。
なお名前に双子感を出す場合はつぎの3つの方向性があります。
②イメージを合わせる 例:大地ー陸人・岳人 空ー陽太・虹太 海ー洋介・航介
③字数や音感を揃える 例:俊・純 幸一・幸司
なおたいへんお節介ながら男の子の名前を考える際にとても役立つと評判なのがこちら↓
これから生まれてくる双子(男の子)のパパママさん、うんとう~んと悩んで我が子へお名前をプレゼントしてくださいね。
おしまいに
いまにして思えば人生でいちどきりの貴重な経験だったなぁ、子供の名付け・・・。
これまでの間に当のご本人たちから「もっと別の名前がよかった」という苦情も出ませんでした。
それどころかまるで生まれる前から決まっていたかのように名前と性格がピタリとはまっています。
いちどにふたつの名前を付けるなんて双子だからこその苦労であり楽しみであったなぁ、とあらためて思っている次第です。
本日のお言葉
魔法使いサリーちゃんに出てくる三つ子「とんきち・ちんぺい・かんた」はよくできた名前だ