チューリップってなんであんなに可愛らしいのでしょう。
重そうなつぼみをつけた頭でっかちなチューリップたちが
風に揺られてグラグラしている様子がたまりません。
大きな観光施設から個人のお庭や鉢植えにいたるさまざまなところで
チューリップを見かけます。
しかしふっくらとした花びらを開かせているチューリップを見るたびに
「なにかが違う?」と感じている私。
なにかがというより決定的な違いがあります。
決定的な違いとはつまり花が咲かないんです、うちのチューリップ!
今年はチューリップの花がいくつ咲くかな?
春先に土の中からひょっこりと顔を出しているチューリップの芽。
芽を発見するたびに「今年はいくつ花が咲くかなぁ?」と予想をしては
ひとりでワクワクしています。
しかしずいぶんとチューリップが好きだなと思われますか?
それはですねぇ、チューリップは新潟県の県の花だからでございます。
新潟県の県花チューリップ
チューリップといえばお隣の富山県の方がはるかに有名ですが
実は新潟県が日本で初めて球根の商業生産に成功しました。
昭和38年にはチューリップが県の花に決まり現在も切り花出荷量全国1位、
球根出荷量全国2位というチューリップ好きな県でございます。
しかしながら宣伝下手&控えめな県民気質のせいでチューリップと言えば富山県、という図式。
それにしても富山にしろ新潟にしろ寒い場所・寒暖差の大きい場所が
チューリップはお好きなのかしら?
これほどご縁があるチューリップですから新潟県人としては上手に咲かせたかったのですがね。
チューリップの育て方
一般的に初心者向けとされるチューリップですから特別難しい育て方ではありません。
球根の堀りあげ 6月頃
肥料 2~3月上旬 4月中旬~6月中旬
後は水やりとアブラムシに気をつけながらチューリップを楽しみましょう。
花後のチューリップの管理
花が咲き終わったら次のような管理が必要です。
1、花が終わったら花の部分をポキッと折り取り茎と葉っぱだけにする。
*図表はヤサシイエンゲイさんからお借りしました。
2、茎と葉っぱを通して球根に栄養を貯えるのでしっかりとお日様にあてて、水や肥料も忘れずに与える。
3、葉っぱが黄色くなって枯れたら球根を掘り出しネットなどに入れて風通しの良い雨の当たらない日陰で保管、秋にまた植える。
耐寒性もあるし害虫もアブラムシがつく程度だしきちんと正しい手順で育てれば
それほど苦労はない……はず。
我が家のチューリップ
我が家の庭には3年前から50球ほどの色が異なるチューリップを植えてあります。
チューリップを育てている人ならもうお気づきですね。
なぜ「植えています」ではなくて「植えてあります」という言い方なのか。
先ほどお伝えしたようにチューリップは花後に球根を掘り出して秋にまた球根を植える植物です。
掘り出す作業をしないのですから「植えてあります」=「植えっぱなし」という状態。
これではね、咲くものも咲かない……
面倒くさくて球根をずっと植えっぱなしにしてみたら
我が家のチューリップはすべてが地植え。
庭中にさまざまな色のチューリップが咲く、というパラダイスを夢見て
5球ずつあちらこちらに植えました。
完成予想図がこちら↓
しかしながら自分の適当かつ面倒くさがりな性格のせいで
球根を植えた年だけはこのような感じで咲いたものの、
花後の水やりや肥料やリを手抜きしました&球根を掘り出すタイミングを
計っているうちに真夏が来て庭に出なくなりました。
結果、植えっぱなしにしちゃいました。
で2年後である去年は半分くらいは咲いたもののサイズがミニ化。
身長?花丈?が明らかに小さく花も小ぶりなチューリップが誕生しました。
そして3年後である今年は葉っぱだけのチューリップ(と呼んでいいのか?)が
ほとんどという有様。
つぼみなんてほんの4~5本についているくらいです。
これは球根が弱ってきたのか?
それとも分球をした球根の成長途中ということなのか?
しかしですね、野生のチューリップだってあるわけでしょう。
野生というからには植えっぱなしですよね。
だからこのままでもう少し様子を見てみようかなぁなどと
思っています。←悪い意味で前向きな性格
……本当にこのままでいいの?
チューリップの花が咲かない原因
「チューリップの花が咲かない原因」には大きく分けて2つあります。
球根、賢い。
ちゃんと外部の状況を判断して生き延びるための対処をしているからこそ
花が咲かなくなったりするのですね。
ん?
うん!
つまりは球根にとって快適な環境を作れば花が咲くということです。
できなかったけど。
正確にはしなかったけど。
*もっとチューリップについて知りたい方はこちら花の大和さん「よくある質問」をご覧下さい。
花が咲かないのは地温や水分量の関係とわかったけれど……
花が咲かないことには地温や水分量が深く関係しているということがわかりました。
花が咲かないチューリップを育てているお仲間の皆さん、お心当たりありませんか?
私は心当たりがありありでございます。
いやしかしそれ以前にチューリップの球根を植えっぱなしでいいのか問題がありましたっけ。
原種チューリップの球根は植えっぱなしでもいいみたいみたいなのですがうちのは原種じゃないっぽいなぁ。
*原種チューリップについてはこちら「サカタのタネ 園芸通信 原種チューリップの育て方」をご覧下さい。
花の感じが明らかに原種とは違う。
ちなみに原種のチューリップの花は↓こんなイメージです。
やはりチューリップの花を咲かせたかったら寒気&水やりに気を配るべし。
その前にちゃんと掘り出せ、私よ。
おしまいに
植えっぱなしではチューリップの花が咲かない理由がわかりました。
球根に命の危険を感じさせていたのですから当然と言えば当然か。
むしろ咲かないのが当然過ぎる自分の管理を反省しております。
まずは植えてある球根に養分と水分を与えて太らせてから掘り出し、乾燥させてまた植えます。
あぁ庭にチューリップの花が咲くのはいつになることやら?
追記 2020年のチューリップ
まずはこちらをご覧下さい。
2020年4月現在のチューリップのお姿です。
案の定というか予想通りというかその後も植えっぱなしにした結果、
今年も葉っぱだけがのびのびと育っております!
確認した範囲でつぼみはついておらず。
……
……奇跡。
このまま今年もチューリッパ(葉)かとあきらめてから10日後。
なんと2輪、それも大好きな黄色いチューリップが咲きました!
追記の追記 2023年のチューリップ
フフフ……みなさまのご想像通り、2023年も我が家の野良(なかば野生化)チューリップは
元気に過ごしております。
相変わらずチューリッパ率も高いながら、ちゃんと花も咲いていますよ。
↑ちょっと開きすぎちゃったけれど
毎年「今年こそ球根を堀り出そう」と春先には思うものの
ずっと地中に埋めたままでありまして……
もうこのまま野良(野生化)チューリップとして年月を重ねそうな予感。
ちなみに今年からは球根の掘り出しをしなくていい、植えっぱなしバンザイな
チューリップの原種「ティンカ」を育てはじめました。
↓ こちらはもうすぐ咲きそうです(2023年4月10日)
……と書いた翌日に咲きました(2023年4月11日)
前回よりもさらにパカッと咲きました。
たぶんこの状態が原種チューリップの完全な開花かと(2023年4月13日)
追記 2024年のチューリップ
みなさま、お待たせしました。
今年も植えっぱなしのチューリップがパカーンと咲きました。
原種チューリップのティンカも元気です!
しかし2023年の猛暑、ほぼお水をあげられなかった
庭植えチューリップ(チューリッパ)たちのたくましさよ。
今年もモリモリの葉っぱとキレイな大好きな黄色のお花をありがとう!!
本日のお言葉
チューリッパ(葉)育てています……