みなさま、ごきげんようでございます。
風薫る5月も残すところあと1週間。
月初めに脳内をポーポポポーポポに乗っ取られてから(気になる方は
ひとつ前の記事を)ブログがお留守でした。
もっともブログがお留守になることは、そうめずらしいことでもないのですけれど……
そんな日々を呆然と、はたまた漠然と、過ごしている人間を横目に
草花たちはキラキラの季節を迎えております。
冒頭にも申しましたように風薫るとはよく言ったもので、本当にこの季節は朝、
窓を開けるとまだひんやりとした空気とともになんともさわやかな、それでいて
あまやかな香りが飛び込んできます。
個人的にはこの季節の庭(ベランダも含む)を笑っている庭と呼んでいます。
あちらでもこちらでも葉も花もいのちを謳歌しているがごとくで。
今日はそんな草木たちの中から新顔さんを中心にご紹介しますね。
まずは新顔さんその1・レモンマートル。
おわかりいただけますか?
ちいさなつぼみがたくさんついております。
また花が咲きましたらご紹介しますね。
オーストリア原産の常緑樹で本来30mほどの大木に育ち、
昔から薬草として利用されています。
レモンマートルには「レモンよりもレモン」という不思議なキャッチコピーが
ありますが、生の葉よりも乾燥した葉から強い芳香を放つことで有名です。
ちなみに香りの成分である「シトラール」含有量はレモンの20倍……
たしかにレモンよりレモンだわ。
このシトラールには抗菌・鎮痛・沈静作用があることから、レモンマートルは
メディカルハーブやアロマテラピーにも用いられています。
続きましては新顔さんその2・イエルバブエナ(モヒートミント)。
わたしは根っからのミント好きです。
え~過去にはミントテロの記事を書いてもいますが……余談ですけれど
このアップルミントの苗ね、大きさにもよりますが9㎝ほどの苗(4号ポット)が
4~500円で販売されていましてね、庭中のアップルミントぜんぶでいくらになる
のかしら?などとつい考えてしまうのですよね。
お話を元に戻しますと、このイエルバブエナには
「モヒートミント」の別名もあります。
モヒートはラム酒ベースのカクテルのひとつで、
かの文豪ヘミングウェイが愛したお酒としても有名です。
イエルバブエナは本場キューバのモヒートには欠かせないハーブで
「よい草」の意味を持つとか。
野性的な香りとワイルドな風味を持つとされるイエルバブエナですが、
日本ではスペアミントの葉で代用されることが多いようです。
せっかくイエルバブエナ(モヒートミント)を育てているのだからこの葉を使ってモヒートを、と思わないでもないけれどせっかく元気に育っている葉っぱをちぎるのが忍びない、という気持ちもありまして……悩ましいのです。
なお今回はきちんと鉢植えで育てています、ミントの地植えは怖いですから……
そして新顔さんその3・カンパニュラ(フウリンソウ)。
昨年の秋ごろに種をまいたカンパニュラが咲きました!
その名の通り風鈴の形をしたふっくらとしたかわいらしいお姿。
へっぽこ園芸好きにしたらこれは快挙であります。
つぼみがつくまでは一見するとザ・草にしか見えずハラハラしましたが、
ついに咲きました。
ところでカンパニュラを育てるうえでとても大切なことがあります。
それはカンパニュラは寒さに当てないと花を咲かせない性質であること。
雪の少ない新潟市とはいえベランダに鉢を出しっぱなしにしていたので
きちんと育つか心配でした。
毎日、1本ずつ色の違うカンパニュラが競うように花を咲かせています。
新顔さん以外では常連さんのラベンダー、ローズマリー、モッコウバラが咲いていますし、もうすぐオリーブやサントリナ、タンジー、ネジバナたちも花が咲くことでしょう。
一足お先にレンゲの花は種へと姿を変えつつあります。
これを見るとレンゲがマメ科であるとよくわかります、
絹さやにしか見えないもの。
とまぁこんな調子で毎日朝から庭に出たり、
しょっちゅうベランダを眺めたりしております。
若葉も花も種も実も枯れゆく姿さえも、草花はいつもなにかを伝えてくれます。
「なにかとはなにか?」はまたの機会に。
本日のお言葉
蚊がいなくて紫外線が弱くて気温が快適で草花が元気でいられる庭、希望……