また大好きな俳優さんが天国へと旅立たれてしまいました。
市原悦子さん。
市原さんが長い間演じられた家政婦さんはあまりにも有名ですが、刑事役、弁護士役、田舎のお母ちゃん役etc.どのような役を演じられてもどこかしらに必ず優しさと安心感(救い?)を感じさせてくれる俳優さんでした。
ふんわりとした独特のお声とお話される時のゆっくりとしたテンポゆえでしょうか。
そして市原悦子さんといえば「まんが日本昔ばなし」です。
昭和50年代に子供だった人なら土曜日の夜7時から始まる「まんが日本昔ばなし」、7時半からの「クイズダービー」、8時からの「8時だよ。全員集合」の黄金タイムは欠かせなかったのではないでしょうか?
土曜日の夜7時、市原さんの声で始まる「まんが日本昔ばなし」が本当に楽しみでした。
「あぁ明日は学校がお休みだぁ」という解放感とともにアニメを楽しんだものです。
そして日曜日のサザエさんのED曲で「また明日から学校かぁ」という残念感を味わうのですが。
1975年から1994年まで放送されていた「まんが日本昔ばなし」、全部で1468話あったそうです。
市原悦子さんと常田富士男さんのお二人だけで1468話!
赤ちゃんの声から老若男女、神様、動物、植物、とにかくありとあらゆる声を演じてくれたのですね。
まず最初にタイトルが出るのですがその時のBGMが軽快な時は楽しい話、悲しげな時は切ない話、おどろおどろしい時は怖い話だな、と子供心に予想しながら見ていましたっけ。
自分がお母さんになって子供に絵本を読む時にはなんとなく市原悦子さんの真似をしたことも。
実は私、高校時代に話し方がゆっくりだからという理由で「えっちゃん」と呼ばれていたのです。(声質もちょびっと似ています)
あまりに恐れ多いですが嬉しい思い出です。
家族や友人には話し方だけ和む、と言われておりますよ。←別名「針の砂糖コーティング」
だからなおさら市原悦子さんの訃報は切ないのでした。
市原さんが残して下さった多くの作品、これからも見たり聞いたりしていきますね。
感謝とともにご冥福をお祈りいたします。