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ゆずおちょこやゆずを浮かべた盃で飲む熱燗、それはそれは美味でした

ゆずおちょことゆず入り熱燗 お酒

あれ?気がつけばもう今年も残り1日・・・

外はただいま大荒れ、暴風、よこなぐりの雪。
年越し大寒波がいよいよやってきました。

もう勘弁してほしいわ~・・・
そうじゃなくても2020年は世界中が大きな痛手を受けたというのに・・・
やっとやっとあと1日であたらしい年だというのに最後の最後でこの天気とは!

いやむしろ(皮肉にも)象徴的な年の瀬ともいえるのか。

まぁそんなこんなで1年が終わろうとしているいま、みなさまお疲れたまっていませんか?

今日はですね、たまった疲れもたちどころに癒されるゆずを使った美味しいお酒の飲み方をご紹介します。

ほんとうにこれおすすめですから。

今年はゆずが豊作だった

庭で採れた花ゆず60個

今年は庭のゆずが豊作でした。

自称・へっぽこ園芸好きの私ではありますがゆずは実った!
しかし特に私は何もしていない!
ちなみに昨年はほんの十数個しか実らなかった!

一説によると果樹は実りがいい年と実りの悪い年をくりかえすことで木を休ませたり成長させたりしているとか。

その説でいくと今年は実りのいい年だったようで70個のゆずを収穫できました。

わっはっは~、ゆず使い放題だ~。

と思ったものの我が家の冬に欠かせないゆず塩はつい最近4㎏も仕込んだばかり。
もう冷蔵庫内はゆず塩の瓶でパンパンです。

2020ゆず仕事 今年も4kgのゆずからゆず塩とゆずの種醤油を作ったよ~
今年も恒例のゆず仕事・ゆず塩とゆずの種醤油作りが終わりました。昨年から導入したフードプロセッサーのおかげでサクサクと・・・3時間で完成しました。もはや冬の食卓が成り立たないほど和食から洋食までさまざまな料理に大活躍なのです、ゆず塩とゆずの種醤油。

では今度はゆず味噌でも作ろうかしら?

それともゆずの果実酒??

いやもうあれこれ作るよりもゆず湯に大量投入しちゃおうかな~。

などと考える日々が続いたある日、ひらめいたのです!

ゆずを使って日本酒を美味しくいただけないか?と。

ゆずおちょこで熱燗

ゆずおちょこ

ところでみなさまはゆず窯というお料理をご存知でありましょうか?

ゆず窯とはつまりゆずの果実などをくり抜いてその中にお料理を入れたもの、ゆずを器に使うお料理のこと。

そこでふと思ったわけ。

ゆず窯があるのならゆずでおちょこを作ってもいけるのじゃないかと。

ちょうどいいことに我が家のゆずは本ゆずよりも小ぶりな花ゆず(一才ゆず)

おちょこにジャストサイズ!

もうおちょこになるために生まれてきたと言ってもいいぐらいよね、これ。

そこでさっそくゆずの4分の3ほどのところをカットして中身をくり抜いて・・・完成。
(飲み口があまり広くなりすぎない部分でカットすると飲みやすい)

もうくり抜いている時点でそこらじゅうにゆずのいい香り。

あっけないほど簡単にできちゃった。

そこに熱々の熱燗をですね、しずか~にそそいだらゆずおちょこ入り熱燗の出来上がり。

ではではさっそくいただきます。

まず口元に持って行った時点でゆずのさわやかな香りがします。

そして口につけたら皮からゆずの果汁が熱々の日本酒とともに広がりましてね
・・・うっまーーーーーー。

熱燗にしたときの日本酒独特のとがりがゆずの香りと味でなくなっていて・・・うっまー

いやこれもしかしてものすごい発見をしちゃったんじゃないかしら?

ゆずおちょこ、最高に美味しい日本酒の飲み方じゃないかしら?

と思っていたらゆずの本場高知県でもゆずおちょこを楽しまれていました。

https://www.kochinews.co.jp/article/416156

ご本家お墨付きだからしてこれはもう何十回もリピートしちゃう予感。

ゆずをひとひら浮かべて熱燗

ゆずを浮かべた熱燗

ゆずおちょこもいいけれどもっと簡単にゆずと日本酒を楽しみたい方にはこちら。

ゆずのひとひらを盃に浮かべて熱燗を楽しみましょう。

熱燗の中を漂うゆずのひとひらがなんともいい風情

盃を口に運ぶごとにゆずの香りがふわりふわりと漂ってまいります。

ゆずおちょこに比べるとゆずの風味は控えめですが風情(色気?)ではこちらも負けていません。

ゆずの香りがしなくなってきたらあたらしいゆずのひとひらに変えればずっと飲んでいられます。

じつはこの楽しみ方、私の大好きな料理家・辰巳芳子さんの書かれた文章で知りました。

酒盃に柚子一片の色気を添えて「うるめいわしの丸干」を頂く【辰巳芳子の「私のおすすめ」第10回】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト
談/辰巳芳子(料理家) 脂の乗った鰯が出回る季節になったので、高知の知人に電話をしたら、「うるめ(鰯)の丸干しはあるが、ただのめざしはないね」と言っていました。心細いですね。日本は農業国であるだけでなく、海の魚によってた…

昔から大好きで著書もよく読んでいます。

辰巳さんが繰り返し書かれているのが日本の風土や旬を慈しんでいきましょう、ということ。

いくつかの著書の中でも「庭に必要な3本の木。それは梅と柚子と山椒です」と。

(当然我が家にもこの3本・・・梅だけはユスラウメだから違うか・・・があります)

それらを生かしたお料理の数々はまさに「いのち」そのものです。

ゆずおちょこは本場高知県、ゆず熱燗は敬愛する料理家・辰巳芳子さん、と勝手ながら心強い後ろ盾をいただいたところで今後はこのゆずおちょことゆず熱燗を我が家の冬にかならずや登場いただく日本酒の楽しみ方に任命する!

おしまいに

ゆずおちょことゆず入り熱燗、今年我が家のゆずがたくさん実ったおかげで出会えた素晴らしき熱燗の楽しみ方。

これはね、日本酒が好き、ゆずが好き、というみなさまにはぜひお試しいただきたいですな~。

ただスーパーなどで売られているのはご立派な本ゆずが中心、おちょこサイズのゆずが手に入るかがもしかして難しかったりするかしら?

大きいゆずしかないというみなさまにはゆず入り熱燗をぜひにかならずやどうあってもお試しいただければ私「が」しあわせです。

本日のお言葉

この年になるまでゆずと熱燗がこれほど相思相愛だとは知らなかったよ