「漫画家のさくらももこさんが8月15日に亡くなられていた」と発表されてから今日で5日が経ちます。
この5日間、気がつくとさくらももこさんの書かれた漫画「ちびまる子ちゃん」やエッセイの1文を思い出しています。
ちびまる子ちゃんの漫画は今でも時々読み返しているのですが、アニメのちびまる子ちゃんは見なくなってもう10年以上。
子供達が小学生の頃は日曜日の夕方と言えばまる子ちゃん&サザエさんという流れだったのですが、いつの間にかご無沙汰になってしまいました。
作者のさくらももこさんは私より少しお姉さんですが、漫画で描かれているまるちゃんたちの世界が持つ子供時代の香りはまさしく自分が過ごしたあの時代の香り。
「こんな子、いたなぁ」だらけのまるちゃんのお友達たち。
個人的には永沢くんや野口さんの屈折した感のあるキャラクターが好きです。
そしてアニメで忘れてはならないのがキートン山田さんの絶妙すぎるナレーション。
ついつい自分の生活の中でもキートンさんなら今のこの状況をこう言うかな?とか考えちゃったりして。
それからさくらももこさんがご自身の妊娠・出産について書かれたエッセイにはお世話になりました。
というのも作中で妊娠中の便秘について「悪魔の封印石が・・・」と書かれているのですが、まさしく私も妊娠中に悪魔の封印石をお見舞いされまして「これこそがあの本に書かれていたあれか!」なんて経験をしました。
この時も脳内でキートン山田さんにご出演していただき「これがまる子の言っていた悪魔の封印石である」なんて勝手に自分でナレーションつけて苦しさを乗り越えましたもん。
いまさらながらさくらももこさん、ありがとうございました。
でもね、そうは言ってもね、淋しいです。
ちびまる子ちゃんはこの先もずっとずっと生き続けるけれど、でも淋しいです。
日本だけではなく世界中に私と同じような淋しさを感じている人がきっとたくさんたくさんいるのでしょうね。
淋しいけれどでも病の痛苦から解放されて旅立たれたのですから今はただありがとうございました、を空へ向かって伝えます。
そしてこれからも数々の作品を楽しませていただきますね。
さくらももこさん、ありがとうございました。