みなさま、ごきげんようでございます。
さっそくではありますが梅仕事のメイン、梅干し作りを
いたしましたのでそのお話を始めます。
なんと今年は梅干しを作るようになってから10年目。
いやはやもう10年も経ちましたか。
10年おなじことをやり続ければ大ベテランとまではいかないけれど
そこそこベテランって感じがしますよね。
ところが毎年毎年作るたびに微妙に味や梅の硬さなどが違うもので……
おなじ人がおなじ材料(多少塩加減は違うけれど)をおなじ場所で
作っているのになんでだろう、なんでだろう、なんでだなんでだろう?
たぶんその答えらしきものは今回の梅の塩漬け後に行われる
土用干しににあると思うのです。
計測しているわけではないけれど毎年のお天気具合、
日光の強さ、風の吹き具合、湿度、夜露などが
味に影響しているのではなかろうか。
出来上がるまではどんな味になるかはわからない&おたのしみ。
そこが梅干し作りの難しいところでありおもしろさでもあるのですが。
というわけで10年目の今年も新人のつもりでがんばりました。
気持ちだけはピカピカの新人のつもりで……
体のほうはここ10年間でもっとも体調不良(更年期)だったけれどもさ。
さて今年までの梅干し作りのあれこれ、
追熟の失敗とか土用干しが遅れたとかのあれこれは
こちらにありますのでよろしければお目をお通しくださいませ。
それでは今年の梅干し作りの様子を。
今年も梅干しは4㎏仕込みました。
・ 梅4㎏・235粒 *地元の藤五郎梅
・ 粗塩720g *塩分18%
・ 消毒用のホワイトリカー、パストリーゼ(容器、ビニール袋)
・ 容器 *野田琺瑯のラウンドストッカー24㎝
・ 重石5㎏×2個
・ 落し蓋
・ ホコリ除け用のビニール袋
【梅干し作りの手順】
1,梅を洗う
2,ヘタを竹串で取る
3,水分を拭き取る *ヘタの部分は念入りに
4,梅の実をホワイトリカーにくぐらせ塩と交互に容器に入れる
塩は下は少なめ上は多めに、最後に塩で蓋をするつもりで
5,消毒済みのビニール袋をかぶせ落し蓋をする
6,5の上から落し蓋をして重石をのせる
7,さらに6の上から消毒済みのをかぶせ冷暗所に置く
8,10日ほどしたら赤シソを加える
9,梅雨明け後に三日三晩の土用干しをして完成
現在の作業は7まで終わりました。
↑ 作業途中の様子、ホワイトリカーの中で梅が酔っ払っているかしら?
最初はヘタの部分だけをチャポンと1個ずつ漬けていたのですが
面倒くさくなっちゃってドボン方式にしました。
↑ 容器の中に梅を入れていきます。
適度に塩をふりかけつつ最後に塩で蓋をするように。
↑ この上に10㎏の重石を置いております、ナウ。
現在は塩漬けの梅のみなさまと梅雨明けを待っているところですね。
いや内心では真夏は来なくていいとさえ思っているけれども……
ちなみにこちらが野田琺瑯さんのラウンドストッカー。
わたしはもっぱら梅干しや白菜漬けに使っていますが
米びつ替わりや直火にかけられるのでお鍋にもなる優れものです。
サイズは18㎝~27㎝まで3㎝刻みであります。
昨年の梅シロップ後の梅で作った梅漬けを練り梅(もどき)にして、
2種類の砂糖で梅シロップを作って、
もはやわたしの年中行事である梅干しを作って、
これで2023年の梅仕事は土用干しを残しておしまい……
なのですがじつはもうひとつ作ってみようかと計画中。
けれどいま現在じぶん史上ベスト3に入るのではないかってほど
体調がすぐれませんのでございまして……うむむ悩みどころでござる。
また土用干しが終わって梅干しが完成しましたらご報告いたします。
あぁわたしも梅のみなさまといっしょに布団が塩でもこの際かまわないから
じっとじっとじっと漬かっていたいのでありました。
<追記:土用干しから完成まで>
これを書いている現在、2023年12月2日です。
上記でもちらと触れていますが体調不良ながらも執念?で梅干しを完成させました。
そしてほぼ1か月ダウンしていました。
いまなお落ち着かない体調……もう寝込むほどではないけれど好調とも言えず。
とはいえこれだけは書かねば年を越せぬのであります!
いま思い出したけれど昨年もおなじようなことを言っていた気がする。
体調うんぬんはもはや言い訳だな……
さて今年も8月2日故郷長岡の大花火大会の日から土用干しをスタートしました。
1日目・2日目は朝から干して日中にいちど梅をひっくり返し夕方梅酢に戻します。
3日目は夕方になっても梅酢には戻さずベランダに出しっぱなしにして、
たっぷりと夜露をあびせます。
夜露をあびせることで皮がやわらかくしっとりとした出来上がりになります。
夜露がついたままだとしっとりした梅干しに、乾燥させたければそのまま半日干して、
お好みの加減で甕や保存容器に入れてしばらく寝かせます。
(3年ほど寝かせるとさらにおいしくなると梅干し作りの書籍に書いてありますが
いつも待ちきれなくて3ヶ月くらいしたら食べ始めちゃうんだな)
今年は夜露がたっぷりとついているうちに甕にしまったので
皮がやわらかくてしっとりとした梅干しとなりました。
上出来、上出来!
ところでダウンしていたあいだ、食欲がまったくなくなりましたが
それこそじぶんで漬けた梅干しをかじって毎日しのいでいたのでありました。
梅干しはまさにわたしの命を助けてくれたのです。
なおそんな日々であったにもかかわらず体重はちっとも変わりませんでした。
なぜだ……
来年の梅仕事に向けて体力づくりをしないとだわー。
☆
10年間の梅干し作りの記事です。
梅の追熟に失敗したり土用干しがうまくいかなかったり
いや本当にその年ごとにいろいろと違うものです。
まぁそれこそが手仕事のおもしろさでございますね、フフフ。