みなさま、ごきげんようでございます。
暦の上では今日は「正月事始めの日」です。
お正月を迎える準備を始めるといい日ということですね。
お正月の準備どころかようやくさっきクリスマスのささやかな飾りを出したところだよ。
大掃除はもうしないって決めている(開き直っている)からいいとして……
そうそう。
先日お正月の準備ならぬ我が家の冬支度の新顔である柿酢が完成しました。
初めて果実酢をイチから作ったにしては上手にできた気がするので
今日は柿酢作りをご紹介いたします。
柿酢とは?
さて我が家では毎年越後名産のおけさ柿をどっさりいただきます。
ありがたいことです。
だがしかし固い柿を好む家族は最初のうちこそせっせと食べるけれど
柿がやわらかくなってくると手が伸びなくなってくるのが常でありまして……
毎年何個かは気をつけていてもやわやわにしちゃうのでした。
柿が好きな方の中にはわざわざその状態になるまで待ってから食べる、
やわやわの柿を凍らせてシャーベット状にして食べる、という方もいます。
そう、柿は熟せば熟すほど甘くなりますからね。
で、いままではそうしたやわやわの柿を庭の枝に刺して
鳥のみなさまへごちそうしていたのですが……
今年はちらりと目にした「柿酢」を作ってみようかと。
その目にした記事がこちら↓
柿酢を作る柿は完熟柿だと発酵が早く進みますが
完熟していなくても、なんなら渋柿でもOKとのこと。
しかも作り方らしい作り方もなく柿を瓶に入れておくだけ……
簡単すぎて逆に「いいの?これだけでいいの?」となりましたよ。
柿酢の作り方
では実際に柿酢を作りましょう。
※柿酢づくりのポイントは「柿を洗わない」こと。
柿の表面には酢酸菌や酵母菌がついているので洗わない。
気になる方は布巾やキッチンペーパーなどで軽く拭く。
「ほんとうにこれだけでいいの?」とあまりのあっけなさに
ちょっと不安になりつつ瓶に柿を入れて柿酢作りの準備は終わり。
2~3日に1回、菜箸で中身をグルグルかき混ぜつつ発酵が進むのを待ちます。
10日目の柿酢。
耳を近づけると瓶の中からプクプクと音が聞こえる。
ややすっぱい香りがしてくる。
20日目の柿酢。
プクプクという音はしなくなる。
すっぱい香りは変わらずする。
※かき混ぜて泡が出なくなったら発酵が終わった合図
30日目の柿酢。
スムージーかな?ってくらいドロリとしている。
ザルにさらしをしいて柿酢を濾す。
さらにさらしをしぼるようにして濾す。
500mlの柿酢ができた。
柿色というより薄い黄色。
※このまま保存するか、蒸し器などで熱入れをして発酵を止めてから保存する。
すぐに食べられるが半年~数年寝かせてさらに熟成させてから食べることもできる。
今回は500mlほどでしかなくすぐに食べきると思うので熱を入れませんでした。
次回作るときには熟成分も考えて多めに作ろう。
できた柿酢の気になお味は?
柿酢そのままを舐めてみた感想は「ほんのり甘くてやさしい」です。
言い換えると酸味がとても薄い。
おなじ果実酢でもりんご酢の強烈な酸味と違いあくまでもふわりとした柿酢の酸味。
そもそも柿酢を食べるのが人生初なので基準の正しい柿酢の味がわからないのだけれど。
白菜の和えものに柿酢を使って出したところ「おいしい」と好評でした。
ただし誰も柿酢を使ったとは気がつかず……
これは果たして成功なのか?
おしまいに
あっけないくらい簡単においしく作れた柿酢。
まだ1回目だからな……これから何回も作っていくうちにコツや好みの味がわかるのだろう。
今年はおけさ柿で作ったけれど来年は違う柿でも作ってみよう。
完成後に熱入れもしてみよう。
熟成期間の違いも調べてみたいなetc.
秋のたのしみがひとつ増えました。